医師向けの勉強会や学会でも講師として積極的に活躍されている酒井直彦先生。「医師が目標とする医師」と言われることも少なくない酒井先生のもとには、日本国内だけではなく中国や韓国など海外から訪れる患者も少なくない。多くの患者と医師たちを惹きつけるその高い技術はどのように磨かれたのか。美容外科・形成外科の分野を約25年にわたり追求してきた酒井先生の技術力とこだわりに迫る。
「とにかく形成外科医としての高みを目指したい」
幅広い経験と知識をベースにした形成外科のスペシャリスト
Q.医師になったきっかけと、現在までのキャリアについて教えてください
医師として活躍する父親の姿をみて、自然と自分もこの仕事を志すようになりました。また、医師という職業を通じて社会に貢献していきたい、そんな思いを持ってこの道を選びました。

1991年に北里大学医学部形成外科・美容外科学教室に入局したのですが、当時の教授である塩谷先生は 「一つの分野だけにとらわれず、幅広く全体を見られる医師になりなさい」という考えをお持ちでした。このため、研修医の頃から形成外科だけではなく、外科、整形外科、麻酔科、救命救急医学など幅広い科を経験しました。その後、本格的に形成外科の道を追求していくことになりましたが、今振り返れば、当時の経験は形成外科医・美容外科医として技術を磨く上でとても有意義な成長の時間であったと考えています。

その後、2002年~2009年までの期間は同教室の講師を務めました。当時は、とにかく形成外科医としての高みを目指して多くの手術を行いましたし、積極的に学び、研究にも打ち込んでいました。また、教室では美容外科を標榜科としておりましたから、フレッシュマンの頃から美容外科については日々経験をしておりました。

医師として19年目の2002年に、美容外科、美容医療を自分の専門にしようと決心して、それまで非常勤医師として10年来お世話になっていた城本クリニック新宿院の院長として招聘されることになりました。
2013年からは銀座院を開院して院長として研鑽しております。
Q.美容医療の分野を志したきっかけがあれば教えてください
形成外科医としての道を突き詰めていく中で、「再建外科」を学びました。再建外科では、「失われた機能を回復する」「損なわれた形態を再建する」ことが求められるのですが、それまで培ってきた形成外科医としての知識と技術を大いに活かせる分野でした。
特に鼻や胸の再建手術に多く関わり、その必要性と難しさに医師としてのやりがいを感じていました。同時に、私の再建外科手術を受けた多くの患者様がその結果に喜んでくれましたし、「先生に手術してもらえて良かった」と笑顔で伝えてくれたんです。そうした笑顔や言葉をもらうたびに「もっと技術を高めたい」「もっとみんなに喜んでもらいたい」そういう思いが沸くようになりました。

そして行き着いたのが美容外科です。美容外科は形態再建手術の究極の形の一つだと考えています。患者さんの求める理想に1mmでも近づけられるよう、非常に高い技術が求められます。実際、難しい手術も多いのですが、術後の患者さんの満足そうな笑顔をみると、一層この分野でのやりがいを感じています。
多くの美容外科医を驚かせる究極の脂肪移植豊胸術
「自然な仕上がり」と「安全性」を両立させたその手法とは
Q.酒井先生が特に得意とされている施術を教えてください
約25年美容外科手術を行っているので、どんな施術にも自信はあります。その上で、やはり大学病院で再建外科に積極的に取り組んでいたということもあり、バストや鼻の形成は得意としている施術です。

特に豊胸術に関しては専門的に取り組んでおり、先日行われた第38回日本美容外科学会総会でも発表させていただきました。中でも、脂肪移植による豊胸術はとても良い結果を出している施術の一つです。これまで、ヒアルロン酸豊胸からバッグ豊胸、コンデンスリッチ豊胸までさまざまな豊胸術を行ってきましたが、現在当院で行っている脂肪移植法豊胸術は「しこりの有無」「定着率」「サイズアップ」などあらゆる点で良い結果を出しています。学会発表でも、当院で行った患者様の症例を多数ご覧いただきましたが、多くの先生方から驚きと高い評価のお声をいただきました。
Q.様々な術式があるなかで、なぜ脂肪移植法に注目されているのでしょうか?
なにより、脂肪移植法はとても自然な仕上がりになることが魅力です。ヒアルロン酸豊胸は一時的ですし、サイズアップにも限界があります。インプラントでの豊胸は時として自然な胸よりも硬かったり不自然な形態になることがあります。また将来的に品質が変化してしまう可能性があるなど、患者様の不安や不満も少なくありません。
この点、脂肪移植法はご自身の脂肪を利用することで継続的に自然な仕上がりを維持できます。もちろん脂肪の定着率は100%とはいきませんが、当院の実績では50~70%ほどの脂肪が定着しています。これは誇大広告ではなく事実として伝えられる実績としては非常に良い数字だと考えています。 また、脂肪移植で大きくサイズアップすることが難しいと考えられている患者様もいますが、現在当院では1回あたり最大で325cc(片側)の脂肪注入が可能です。また、ご希望があれば2回、3回と追加施術を行うことでより大きくサイズアップさせることも可能です。

また、しこりの問題についても手技を高めることで大幅に改善しています。当院で脂肪移植法を受けた患者様の中で、本人がしこりの問題を認識してご不満の声をいただいたケースは今のところ1件もありません。ただ、敢えてリスクをお伝えさせていただきますが、「絶対にしこりが出来ない」ということは出来ません。当院では超音波による検査も行っていますが、5mm~7mmほどのごく小さなしこりが発見されることはあります。ただし、これは外見上はもちろん、ご本人が触って気づくこともありませんし、健康上の問題もありません。
可能性のあるリスクとその原因を正しく理解する。
理解することが出来ればリスクは回避できる。
Q.脂肪移植法で良い結果を出すために大切なポイントを教えてください。
脂肪移植豊胸術で挙げられる主なリスクは「しこりの発生」と「定着不足」だと考えています。このリスクを回避するために、当院では3つのポイントを大切にしています。

1つ目は、脂肪吸引方法です。脂肪吸引時に脂肪を大切に扱うことが重要です。具体的には、脂肪吸引時の吸引圧を下げるなど脂肪をできる限り愛護的に脂肪を採取することです。壊れてしまった脂肪は生着率が低下するばかりでなく、しこりや石灰化の原因になります。

2つ目は、脂肪の移植(注入)方法です。取った脂肪を一か所大量に注入すれば、高い確率でしこりが出来てしまいます。これを回避するためには、細かく丁寧に、脂肪同士が重ならないように注入することが重要です。ただ、適切な量や正しい深さに注入するのは決して簡単なことではありません。十分な経験と研究を積んだ医師でないと正しく注入することは難しいでしょう。

そして、3つ目はアフターケアです。実は注入後のアフターケアはとても重要です。具体的には「締め付けすぎず、緩すぎない」専用の下着や、スポーツブラなどでしっかりと固定していただきたいです。睡眠中も含めて1週間ほどはそのように過ごしていただくのが良いでしょう。バストが動いてしまうと定着不足につながる可能性が高まります。なお、当院では術後1週間までに2回の診察を設けています。その時の状態をきちんと診察し、固定の仕方などもアドバイスさせていただきます。アフターケアをあまり重要視しない患者様や医師もいますが、私は結果を分ける大切なポイントだと考えています。
Q.患者様が知っておくべきことなどあれば教えてください
術後のダウンタイムについてはあらかじめ知っておいていただきたいです。特に脂肪移植法の場合、バスト以上に脂肪吸引した場所の方が腫れや痛みを感じやすかったりします。平気な方の場合、翌日から自転車を運転される方もいますが、通常であれば、術後2~3日はゆっくりと休む時間をとっていただけるといいかと思います。
一人ひとりに合った豊胸術がある。
全ての選択肢を検討するために医師選びは慎重になって欲しい。
Q.これから施術をお考えの方へのメッセージをお願いします。
1つ目は、術式の選び方についてです。豊胸術には大きく分けると「ヒアルロン酸」「インプラント」「脂肪移植(注入)」の3つの方法があります。各施術にはそれぞれのメリットとデメリットがあります。手軽で一時的な施術を希望であれば「ヒアルロン酸豊胸」、確実かつ大きなサイズアップを希望であれば「インプラント豊胸」、より自然に仕上げたいのであれば「脂肪移植(注入)豊胸」といったイメージかと思われますが、実際には、その方ごとに適応は変化します。術式の特徴や、ご自身の状態など、医師の説明をお聞きいただいた上で、実際に治療をお受けになるかどうかも含めて、十分に検討していただくのが良いと思います。

もう1つは、医師選びについてです。できれば、先に挙げた全ての術式(ヒアルロン酸、インプラント、脂肪移植(注入))を高いレベルで行える医師を選ぶことをお勧めします。特定の術式しか行っていないクリニックでは、もちろんその施術を最も良い方法として提案されるでしょうし、場合によっては、それ以外の術式に対して否定的な言葉で施術の選択を制限される可能性もあります。
先ほども言いましたが、それぞれの術式にメリットとデメリットがあります。それをきちんと伝えてくれる医師のもとで、最も自分に合った選択をされることをお勧めします。もちろん、クリニック選びに困ったらぜひ当院にご相談ください。皆様のご来院をお待ちしております。
編集後記
「とにかく形成外科医としての高みを目指したい」 多くの患者様や医師たちからも尊敬される高い技術力の背景には、酒井先生の高い志と強い信念がありました。今回は豊胸術をメインにお話を伺いましたが、それ以外の美容外科手術に対しても強いこだわりと確かな技術がある先生です。これだけ安心感を得られる医師もそれほど多くないのではないでしょうか。
銀座S美容形成外科クリニック
【4つのS+α】
Superb “最上質” な治療を提供します。
Sincere “誠実な” 対応で術前術後を安心してお過ごしいただけます。
Special “特別な” 当院独自の様々な工夫によって、結果にご満足いただけるよう心がけています。
Safe “安全な” 施術のみを行い、流行だからといって効果的でない治療や、将来の心配がある治療は行いません。
そして、+αは、すべての施術に院長である私、酒井直彦(のS)が、責任をもってお勧めできる診療や治療法をご案内します。
10:00~19:00
※完全予約制
※土曜・日曜・祝日も診療
酒井直彦先生
1991/03:北里大学医学部卒業
1991/04:横浜南共済病院形成外科
1992/04:厚生連佐久総合病院外科
1993/04:国立横浜病院(現横浜医療センター)整形外科
1994/04:北里大学病院形成外科
1997/04:横浜市立大学医学部附属病院形成外科助手
1999/04:北里大学大学院医療系研究科博士課程
2002/03:北里大学大学院医療系研究科博士課程卒業
2002/04:北里大学医学部形成外科・美容外科学教室講師

2009/04:城本クリニック新宿院院長
2013/01:城本クリニック銀座院院長
2016/01:銀座S美容形成外科クリニック開院
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