色素沈着したニキビ跡を消す方法とは

ニキビは何度も炎症を繰り返すことによってその部位が色素沈着を引き起こし、跡になってしまうことがあります。
今回は、そんな
色素沈着を伴うニキビ跡について詳しく紹介していきます。
ニキビ跡が残ってしまう原因とは
そもそも、
どうしてニキビ跡が出来てしまうのでしょうか?その原因としてまず挙げられるのが、先にも挙げたような
繰り返し起こる炎症です。
毛穴に皮脂汚れが詰まり、そこで炎症を起こしてしまえばニキビが発生することになります。軽い症状であれば跡が残ることもありません。ですが皮膚がこすれたり炎症が繰り返されることで
活性酸素から肌を守ろうとしてメラニンが過剰に分泌され、徐々にそのニキビ跡の濃さが濃くなっていきます。
あまりに症状がひどい場合には
メイクでもカバーしきることができない程にまで悪化してしまうため注意が必要です。
紫色の色素沈着のニキビ跡ができる原因
紫色の色が残ってしまった
ニキビ跡は症状が長引きやすい傾向にあります。というのも、この
紫色になる症状は真皮層で毛細血管から血が滲んで生じていきます。
患部の炎症が長引くことによって
肌の奥深くで出血が起こり、それが滲んで見た目にも影響が出てきているというわけです。肌表面でおこる出血よりも
治りが遅くとりわけ注意が必要です。
茶・黒系の色素沈着のニキビ跡が出来る原因
茶色や黒色の色素が患部に残っているという場合には、毛穴にたまった
皮脂汚れが酸化してしまうことが原因として挙げられます。
汚れが毛穴に詰まったまま放置されている状態、そこで酸化が起こればニ
キビの症状をさらに悪化させてしまう恐れもあります。茶色や黒色の色素が患部に残っているという場合にはまず、毛穴の汚れを取り除くことが大切になってきます。
セルフケアで色素沈着タイプのニキビ跡を消す方法
肌のターンオーバーを促す化粧品・ケア用品を使う
セルフケアでこうした色素沈着の症状は治すことが出来ます。具体的な方法を挙げるとすれば、
肌のターンオーバーを促す化粧品を用いる方法です。
新しい肌細胞が生成されるように、
ヒアルロン酸やコラーゲンなど美肌効果の高い成分を積極的に取り入れていくようにしましょう。肌再生を促すだけでなく、
保湿効果も期待できるため、肌の見た目をより良くしていくことができます。
美白効果がある化粧品・ケア用品を使う
セルフケアでニキビ跡を解消していく場合、
美白効果のある化粧品を用いるのもおすすめです。
特に、
ビタミンC誘導体などを含んだ化粧品を用いることでその効果をより高めていくことが可能です。ただ闇雲に高い化粧品を買うというのではなく、
内容成分にも気を遣うことでより見た目の変化を実感しやすくなっていきます。
肌のターンオーバーを促進する
セルフケアで色素沈着を消すためには肌の
ターンオーバーを促進することが大切になってきます。先に挙げた化粧品を用いる方法はもちろんですが、
食生活や睡眠時間の改善によって体調を整えていくことも大切です。
健康な体であることで
ホルモンバランスも安定し、結果的に肌の機能を活性化していくことが出来ます。化粧品やケア用品の場合は、体の外からアプローチしていくものですが、このように
体の中から色素沈着を消す方法もあるという事です。
市販薬(一般用医薬品)を使用する
セルフケアで見た目の症状を改善していく方法として
、市販薬を用いる方法も挙げられます。市販薬の中には肌のターンオーバーを促したり、あるいはホルモンバランスを安定させる効果のある成分が含まれています。化粧品だけでなく、こうした市販薬を用いる事でも
症状が改善されることがあります。
もちろん、効果があらわれるまでにはある程度の期間が必要ですが、
他の方法と併用することで効果を高めていくことが可能です。
クリニックでの治療によってニキビ跡を消す方法

内服薬・外用薬による治療
本格的な方法で見た目の症状を改善していきたいという場合には、
クリニックでの治療がお勧めになってきます。
クリニックで処方される
内服薬や外用薬は市販薬に比べて効果が高いのが特徴です。
ステロイドや抗生物質などによって患部の炎症をいち早く抑えて、同時に肌の再生力を高めていくことが出来ます。一般的な市販薬には含まれていない成分なので、
より高い効果を期待できるというわけです。
体の外と中から、ニキビの炎症を食い止めそれ以上の症状悪化を防ぐ、さらには肌機能を改善して見た目の症状を緩和していく、
ダブルの効果が得られます。クリニックで薬を処方してもらうためには
一度診察を受ける必要がありますが、その手間だけでこれだけの効果が得られるというのであれば決して悪い話ではありません。
《内服薬による治療の治療回数・治療期間・相場》
内服薬による治療について、ほとんどの場合では外用薬との併用が勧められますが単体での服用がないというわけではありません。受診自体は数回でもいいのですが、
服用期間は2週間から1か月ほど、効果が徐々にあらわれてくることになります。
費用負担についておおよそ
数千円程度の費用があれば、治療を受けることが可能です。診察代などがプラスになることもありますが、それでも費用負担がそこまで高くならないのが魅力です。
外用薬(ハイドロキノン・トレチノイン)による治療
外用薬を用いた治療の場合、
主にハイドロキノンやトレチノインという薬が用いられることになります。ハイドロキノンは非常に強力な治療薬のため、洗顔後に塗ると肌への負担が大きくなってしまいます。
浸透力が非常に強いので、ある程度スキンケアを行った後に塗っていくのがお勧めです。
トレチノインは肌のターンオーバーを促す効果があり、肌の再生力がより強くなっていきます。治療中は
紫外線によるダメージを受けやすくなるため、その都度
紫外線対策にも気を配っていくようにしましょう。
《外用薬による治療の治療回数・治療期間・相場》
外用薬による治療は
1か月ほどの期間を目途に行っていきます。治療回数は
人によって異なってくるものの、軽度の症状であれば
1回の治療でも十分な効果を発揮します。
ハイドロキノンの場合でもトレチノインの場合でも、
費用相場は数千円ほど、両者を併用したとしてもさほど費用負担が大きくなることはありません。予算がある程度限られているという人にも打ってつけの方法となってきます。
ホルモン治療
クリニックでニキビ跡を治療する際には、
ホルモン治療が用いられることもあります。ホルモン治療とは、
低用量ピルを服用することでホルモンバランスを整え、
肌の機能を活性化していく方法です。ホルモン治療によって皮脂腺の過剰な働きを抑制し、
ニキビができにくい体質にしていくことも可能です。
低用量ピルは毎日服用しなければいけないというデメリットも存在していますが、同時に
肌質改善、生理痛の緩和などプラスαの効果も得られるので、決して悪い話ばかりというわけではありません。
《ホルモン療法による治療の治療回数・治療期間・相場》
ホルモン療法による治療はおよそ
1か月周期に行っていきます。大抵は1回の治療でも十分な効果がありますが、
人によっては数か月ピルの服用を続ける人もいます。
相場としては、
1か月あたり数千円程度、安いところであれば
3000円ほどで低用量ピルを購入していくことが出来ます。利用する病院によってこの
金額は多少変わってくるので注意していくようにしましょう。
ピーリングによる治療
クリニックでニキビ跡を消す方法として、
ピーリングという方法も挙げられます。ピーリングは肌の表面を
酸性のピーリング薬剤によってごく浅く削っていく治療のことで、肌のターンオーバを促し肌表面で出来た色素沈着をより確実に取り除いていくことが出来ます。
施術後は痛みを感じることもありますが、その分
肌の再生が促され、肌質をより良くしていくことが可能です。症状によっては
1回の治療で十分な効果を得ることが出来るため、より確実に症状を治していきたいという人、何度もクリニックに足を運ぶのが嫌だという人にはうってつけです。
《ピーリングによる治療の治療回数・治療期間・相場》
ピーリング治療の回数について、先にも挙げたように軽度のものであれば
1回の治療でも十分な効果を得ることが出来ます。肌表面を浅く傷つけることになるので、ダウンタイムとして数週間の期間が必要になってきますが、それで見た目が改善されるのであれば致し方ありません。
費用負担は
1回あたり2万円ほど、回数が増えればそれだけ金額がプラスされることになります。
光治療(フォトフェイシャル・IPLなど)
クリニックでのニキビ跡の治療には
光治療が用いられることがあります。フォトフェイシャルやIPLなど、特殊な波長の光を患部にあてることで色素沈着が起こっている細胞を破壊していきます。一度破壊した細胞を補おうと、その
周りの細胞が活性化していきますし、それによって肌再生がスピーディーに促されていきます。
1回の治療でも十分に効果はあるのですが、より
高い効果を期待したいという場合には複数回施術を繰り返すのがおすすめになってきます。
《光治療による治療の治療回数・治療期間・相場》
光治療でニキビの跡を消すためには人によって
複数回の施術が必要になってきます。平均で
3回から5回ほどの治療を受ければ見た目が改善されることになりますが、期間が数か月ほど必要になってきます。
施術は1回あたり
1万円から5万円ほど、利用する病院によってばらつきがあるのが特徴となってきます。予算や好みに合わせてこの点は十分に注意していきましょう。
高周波による治療
クリニックでニキビ跡を治す方法として、
高周波を用いる方法があります。高周波の特徴は何といっても
、ニキビ跡を直接解消することができるという点です。
細い針を患部にしてそこから皮脂腺に高周波を流していくことで
直接肌の機能を活性化していきます。刺激を与えるのは皮脂腺だけで、皮膚表面には何のダメージも加わらないというのが特徴となってきます。
幅広いニキビやニキビ跡の治療に効果があるとされているため、
幅広い目的で用いられる治療でもあります。
《高周波による治療の治療回数・治療期間・相場》
高周波による治療の場合、1回の治療でも十分な効果が得られますが、人によっては複数回の施術を繰り返すこともあります。
平均では3回から5回ほどの回数が必要で、期間としては数か月ほどを考えておくといいでしょう。
費用負担は
1回あたり2万円ほどが相場となってきますが、この金額は利用する病院によっても変わってくることになります。
レーザーによる治療
1回の治療でも
10%以上の細胞を再生させることが出来ます。ただ、実際に見た目の変化を実感するまでには
複数回の施術が必要になってくるのが特徴です。
肌細胞を点状に破壊していくことで
肌全体を引き締めながら機能の活性化を促していきます。中には1回の治療でも十分な効果が実感できるという人もいますが、人それぞれでケースが異なってくるのでこの点ではその都度判断していく用にするといいでしょう。
《レーザーによる治療の治療回数・治療期間・相場》
レーザーによる治療は人によって多少の差はあるものの、
3回から5回ほどの施術を繰り返す必要がでてきます。施術と施術の間には2週間から1か月ほど間を開けるので、
トータルで数か月の期間が必要です。
レーザーによる治療は
1回あたり1万円から5万円ほどの費用が必要です。この金額も他の治療と同じように利用する病院によって違いが出てくることになります。
色素沈着タイプのニキビ跡を防ぐ方法
紫外線対策をする
色素沈着タイプのニキビ跡を防ぐ方法として、
紫外線対策を徹底していくことが大切です。紫外線が皮膚にあたることによって色素沈着の症状を悪化させてしまう可能性があります。
正しい洗顔・スキンケアを行う
正しい洗顔・スキンケア方法を徹底することも大切です。日々の生活で蓄積される肌へのダメージも、この
洗顔とスキンケアの仕方によってカバーしていくことが出来ます。
肌を
必要以上に擦らないように、
また保湿を徹底することで美肌効果も期待できます。
メイクを控えめにする
普段からメイクを控えめにしていくことで毛穴に汚れがたまりにくい状態を作っていくことも大切です。
濃いメイクを続けると、それだけで肌への刺激が大きくなっていきますし、
毛穴の詰まりを顕著にしていってしまいます。
刺激をしないこと
日々のちょっとした刺激も肌には負担となっていきます。
髪が触れる、手で頻繁に顔を触るなど、癖によっては
それが原因でニキビ跡の症状を引き起こしてしまう恐れが出てくるわけです。こうした行為は避けるに越したことはありません。
質の良い睡眠をとる
ニキビ跡を防ぐ方法として、
質の良い睡眠を心がけることも大切です。
睡眠時間をしっかり確保することでホルモンバランスを安定させ、同時に体調を整えていきます。
結果的に肌機能を活性化させることもできるため、肌トラブルを防ぐことが可能です。
野菜中心のバランスの良い食事をする
食事は
野菜中心のバランスの良いものを心がけるようにしましょう。
脂っこい食事や不規則な食事はそれだけでニキビの可能性を高めてしまいます。ニキビを予防する目的でも、栄養バランスが整った食事を心がけることが大切です。
禁煙する
喫煙は血行を悪くしたり、肌の状態を悪くする作用があります。健康面でもマイナスな要素が多いため
出来るだけ禁煙を心がけるようにしましょう。
いきなり禁煙するのが難しいという人であれば、少しずつ本数を減らしていくのもおすすめです。
適切な方法で早めに対処・改善することが重要

色素沈着の跡は
適切な方法で治療していくことで症状を進行させる前に解決することが出来ます。もちろん、重度の症状でも治療が出来ないというわけではありませんが、
治療が早ければ早いほどその期間も短くしていくことが出来ます。その分
費用負担も少なくなるというメリットもあるため、すで症状にお悩みの方はなるべく早めに医療機関を受診してみると良いかもしれません。