ニキビ跡の種類について解説|ニキビ跡の治療法や予防法も

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ニキビ跡の種類について紹介

鏡をみて顔の肌にできたニキビやシミなどのできものを気にしている女性思春期にニキビが出来てしまって適切なケアを行わなかった結果ニキビ跡になってしまい、その後にコンプレックスを抱えてしまうことは珍しくありません。 そこで今回はニキビ跡の種類と原因、適切なケアについてご紹介していきます。

ニキビ跡が残ってしまう原因とは

ニキビが跡を残すことには炎症が大きく関係しています。毛穴に皮脂や角質がつまることからニキビは発症します。毛穴詰りの状態に、原因菌であるアクネ菌が増殖を開始し、それが進行すると免疫機能の働きにより、やがて炎症が起こります。 炎症をきたしている赤ニキビなどは要注意の状態です。炎症は異物排除の役割も担っていますが、同時に周囲の皮膚組織にダメージを与えます。炎症によるダメージは多彩な影響を及ぼすので、ニキビの跡にも様々な種類があります。

赤紫・紫色のニキビ跡の原因・メカニズム

赤紫や紫色など赤みの強い跡は、ニキビ自体の炎症がまだ継続していることを示唆する状況です。ニキビが炎症すると、やがて白血球などの免疫細胞の死骸が膿となって患部に貯留されていきます。 そのときにニキビを潰すなど刺激を与えると内出血が起こり、膿に血が混じるといった現象がおこります。炎症物質は十分排出しておらず、炎症が続いている結果、赤紫や紫色の色合いを呈することになります。

茶色い色素沈着したニキビ跡の原因・メカニズム

ニキビが炎症をおこすと、周囲の皮膚組織を保護するためにメラノサイト細胞はメラニン色素を生成します。メラニン色素は紫外線から保護するだけでなく炎症からも皮膚細胞を守る役割を担っています。 メラニン色素により薄茶色の色素沈着が残ることがあります。これはニキビの炎症による表皮層の変化の一つである炎症後色素沈着という症状です。

クレーター状(肌の凹凸)のニキビ跡の原因・メカニズム

皮膚は表面から表皮層、真皮層、そして皮下組織層の3層構造からなっています。表皮層では皮膚細胞の新陳代謝(ターンオーバー)により28日程度で新旧組織の交代が行われます。 ところが真皮層や皮下組織ではターンオーバーがおこりません。ニキビを潰したり炎症が皮膚深くに及んだりすると、真皮や皮下脂肪までダメージが及ぶと、表皮を支える細胞がダメージを被った結果、クレーターなどの瘢痕を形成します。

しこりがあるニキビ跡の原因・メカニズム

ニキビによる炎症が表皮を突破して真皮や皮下組織に及ぶと、ダメージから回復する過程で繊維化という現象が生じます。これは真皮や皮下組織のダメージを受けた細胞が回復する過程で、膠原繊維組織が必要以上に増殖してしまい、しこり状に皮膚組織が変化してしまいます。 ダメージを受けた組織の間隙を埋めるために細胞が生成されますが、この過程に異常が起きることでしこりのあるニキビ跡が出来てしまいます。

ケロイド状のニキビ跡の原因・メカニズム

ケロイド体質のある方は、ニキビが出来るとケロイド状の跡が残ることがあります。ケロイドとは些細な傷や手術跡などに生じる皮膚組織の異常増殖現象を言います。 ケロイドは体質的に膠原繊維の異常増殖をきたしやすい体質があると発症します。患部を越えて赤みを帯びた凸凹が生じたり、しばしばかゆみや痛みを伴うという症状があります。

ニキビ跡の改善方法

輪郭と肌が綺麗な女性

①ターンオーバーを正常化させる

ニキビ跡を改善させるために、基本となるのはターンオーバーを正常化させることがあります。ターンオーバーは老化などにより長期化する傾向がありますが、健康な場合28日が一つのサイクルになっています。 ニキビの跡が残っている箇所では、ダメージを受けた古い角質などが残り、メラニン色素の自然排出などが停滞しています。そこで角質をしっかり洗顔で洗い流し保湿成分を含んだ化粧水や乳液で、ケアを行う必要があります。色素沈着などのシミをメインにするニキビの跡に効果を期待できます。

②皮膚科や美容皮膚科で治療する

しかしニキビでは、色素沈着だけでなくキズや凸凹に表面が隆起していたり、反対にクレーター状にえぐれているなどの症状を同時に伴っていることもあります。 このような症状ではセルフケアには限界があるので、皮膚科や美容皮膚科で治療を検討することも必要です。

クリニックで行われている治療

内服薬・外用薬での治療

皮膚科などのクリニックでは飲み薬や塗り薬などによる治療が行われることがあります。ニキビは跡になっているように見えても内部では炎症が慢性化している可能性があります。 特に強い効果を持つとされているのがトレチノインという成分です。これは皮膚のターンオーバーを劇的に活性化する効果を持っています。このほか原因菌であるアクネ菌に対する抗菌作用をもつ成分や、炎症を抑制する作用も同時に配合された飲み薬などが処方されます。

イオン導入による治療

しかし薬による単独治療には限界があるので、他の治療法も併用されることがあります。イオン導入法は、肌に良いとされる成分を微弱な電気の働きを利用して、皮膚細胞の奥深くにまで有効成分を浸透させることを目的に行われる治療法です。 具体的にはニキビの原因となる皮脂の過剰分泌を抑制する作用のある、ビタミンCを肌にイオン導入することによりニキビの新たな発症を防ぐ効果を期待できます。またビタミンCには既に生じている炎症を抑える効果もあると言われています。シミ状のニキビの跡に効果を期待できます。

ピーリングによる治療

ニキビ跡では乾燥肌や肌荒れなどの肌トラブルを併発していることが、しばしば見られます。ピーリングは酸性の薬品を用いて人工的にターンオーバーを活性化する方法です。ピーリングにはAHAグリコール酸と呼ばれるリンゴやサトウキビ由来のフルーツ酸がよく使用されます。 ピーリングを行うと塗布した部位に残った古い角質や皮膚細胞などを取り除き、健康で柔軟性を持った新たな皮膚細胞により健康な肌の回復を期待できます。シミ状だけでなくクレーター状のニキビの跡にも効果を期待できます。

ダーマローラーによる治療

クリニックではダーマローラーという器具による治療も行われています。ダーマローラーとは多数の微細な針が付いたローラー状の器具のことで、ローラーを患部で転がすことで非常に微細なキズを多数生じさせます。 ごく小さなキズに対して人間が本来持つ皮膚細胞の創傷治癒のメカニズムを利用して、真皮の下のコラーゲンの活性化を促し、新しい皮膚組織に置き換えることで色素沈着の改善や、キズの修復を促す効果を発揮します。真皮層にも効果が及ぶので、クレーター状の種類のニキビ跡にも有効です。

光治療(フォトフェイシャルやIPLなど)による治療

フォトフェイシャル(IPL治療)とは、IPLと呼ばれる特殊な光を顔に照射して、主にシミやシワ、赤ら顔の改善の目的に使用されますが、ニキビ跡にも使用されることがあります。 皮膚細胞の活性化やコラーゲン生成などの効果も期待できます。主にメラニン色素に作用するので、シミや色素沈着を起こしたニキビの跡に効果を発揮します。 類似しているレーザー治療に比べてもダウンタイムがあまり無く安全性が高いのが特徴です。しかしクレーターや紫色の跡にはあまり効果を期待できません

高周波による治療

ラジオ波などの高周波を用いる治療は、皮膚の深くの真皮層にまで高いエネルギーを到達させることが出来ます。 メラニン色素などの影響を受けることなく、真皮層に存在するコラーゲンを育む働きを持つ繊維芽細胞にまで高いエネルギーを到達することが出来るので、肌のハリを回復させる効果を期待できます。そのため表面に凸凹の生じているような跡についても効果を期待できます。照射後は皮膚が敏感になっているので、十分な紫外線対策が欠かせません。

レーザーによる治療

ニキビ跡の治療には各種のレーザー治療も行われます。レーザーには複数の種類があり、それぞれ効果もことなるので、症状に応じて治療機器が選択されます。 例えばCO2フラクショナルレーザーは微小な線源からレーザーを点状に照射するもので、細胞内の水分に熱反応を生じさせて照射部位の細胞を蒸散させます。古い細胞を除去し、ターンオーバーを活性化するのでクレーター状やしこりを生じた種類のニキビ跡の治療にも効果を期待できます。

ニキビ跡になる前にできること

顔のパックでスキンケアしている笑顔の女性

紫外線・日焼け対策をする

ニキビが出来た後、新たな細胞に置き換わった直後は紫外線には脆弱な状態です。 この段階で紫外線にさらすと保護するためにメラニン細胞が生成されて、シミなどの色素沈着が起こりやすくなっています。ニキビの患部が回復するためには、紫外線対策が不可欠です。

正しい洗顔・スキンケアをする

古い角質や過剰な皮脂が毛穴に詰まることでニキビへと発展していきます。そのため洗顔方法にも十分配慮しましょう。 毛穴詰まりをしっかり洗い流しつつも、乾燥肌にならないように十分あわ立てて、こすりつけたりしないように注意しましょう。

刺激を与えない

ニキビ跡の種類のなかには、知らず知らずに加えている刺激が原因となっていることがあります。単に指先で触れることも空気中の雑菌に患部をさらすことになり、ましてや潰したりすると周囲の皮膚組織に深刻なダメージを与えます。ニキビ患部に刺激をあたえるのは控えましょう

バランスの良い食事をする

ニキビの発症には食生活が深い関係をもっています。皮膚の新陳代謝のサポートと皮脂腺の過剰な働きを抑えるために、脂肪分の多い肉類やスイーツなどは控えて、良質なたんぱく質や、コラーゲンの生成に欠かせないビタミン類を含んだ野菜や果物を意識的に取るようにしましょう。

質の良い睡眠をとる

睡眠不足は肌の健康を維持するための成長ホルモンの不足や、疲労蓄積によるホルモンバランスの崩れなどを引き起こします。これらの体内変化は同時にニキビの発生や悪化要因にもなっているので、良質な睡眠を心がけましょう。

ニキビ跡は早めに治療するのが鍵

クリニックの女性医師ニキビ跡の治療についての進歩は目覚しいものがあります。しかしクレーターや凸凹状の皮膚変化しこりまで伴ったニキビ跡の治療については、今でも困難なのが現実です。 治療が可能であっても長期間にわたり高額の経済的負担を覚悟する必要があります。そこでニキビ跡については醜い跡になってしまう前に早期から治療を開始するのが重要です。

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