抜け毛に効果的な漢方について|体質改善につながる8つの漢方をご紹介します

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抜け毛に有効な漢方をご紹介します

顎に手をついて考えている女性 抜け毛の原因は、生活習慣の乱れから生じる栄養不足もその一つです。従って、体質改善を行うことで根本原因を改善させることが可能で、体質改善に有効なのが漢方です。ここでは、抜け毛に効果的に漢方をご紹介します。

漢方で治療するワケ

抜け毛改善に漢方を利用するのは、医薬品は即効性が高いですが、その分頭皮への負担や副作用などが起こる確率が高くなります。その点、漢方は自分の体質や状態に合わせて選ぶことにより、体に負担をかけることなく抜け毛体質を根本から改善させることができます。 また、1種類でも様々な効果を持っており、特に女性においては婦人科の症状を改善させる効果も持っており一石二鳥の効果が得られます。

漢方の飲み方

(1)白湯で飲む

どの飲み物で服用しても良いかというと、そうではありません。原則としては、白湯で飲むようにします。水でも良いですが、白湯の方がより早く溶けます。また、お茶(濃いめ)やジュース、牛乳などで飲んでしまうと、生薬成分が飲み物の成分と反応してしまう可能性があるため、避ける必要があります。

(2)食前や食間の空腹時に飲む

服用するタイミングとしては、基本的には食前か、食間(食後2時間程度経過した時点)となっています。 この時間帯は空腹状態であるため、胃の中が酸性を保っています。酸性状態で漢方を服用することで、主な生薬成分が速やかに吸収され、同時に作用の強い成分は吸収が穏やかになります。

(3)飲み合わせには気をつける

間違った飲み合わせで服用し続けると、抜け毛改善効果が出すぎてしまったり、お互いの成分が打ち消し合ってしまい効果が得られない場合があります。また、体にも悪影響を及ぼすことがあるといわれています。そのため、数種類を服用する際には飲み合わせには注意が必要です。

(4)継続的に飲み続ける

西洋医学である医療用医薬品とは異なり、漢方の生薬成分は服用すればすぐに効いてくるというわけではありません。 継続服用することで、徐々に体質を改善させ症状を緩和させていくものです。従って、長期的に服用していくことが大切です。時間はかかりますが、根本が改善されれば再び症状が起こることはなくなります。

漢方の観点で捉える抜け毛の状態

悩んでいる女性

・血虚(けっきょ)

東洋医学では、毛髪は「血の余り」であるとされており、血液に十分な酸素と栄養分があれば、健康な髪の毛が生えます。 抜け毛が起こる一番の原因は、血虚(血液不足・血の異常)やお血(血行不良)などです。女性の場合、出産後に抜け毛が激しくなる場合がありますが、これは出産によって血虚になったからだと言えます。

・腎虚(じんきょ)

東洋医学で捉える「腎」とは、生命力や生殖力の蓄える貯蔵庫という意味合いがあり、毛髪とも密接な関係があります。 腎の機能は、40代頃から徐々に衰え始め、それが原因で髪にツヤがなくなり、白髪も目立つようになります。また、腎が低下することで、栄養分も不十分となり抜け毛が起こります。

・気虚(ききょ)

現代社会はストレス社会ともいわれており、心身に疲労を感じている人が多く、このような状態を東洋医学では気虚といいます。 ストレスによって円形脱毛症などを引き起こすことがありますが、これは長期にわたりストレスを受けることで発症するといわれています。症状は一時的であることが多いため、ストレスを発散させることが大切です。

・湿熱(しつねつ)

東洋医学では、毛髪を作る血は食べ物から作られるという考え方をします。食べ過ぎや飲み過ぎ、栄養バランスの偏った食生活、食事制限ダイエットなどを行うと、代謝機能が低下して血行不良を起こしたり、皮脂が多くなったりします。この状態を、湿熱といいます。皮脂の分泌量が増えることで、脂漏性脱毛症を引き起こすこともあります。

抜け毛に効果的な漢方

クリニックの女性医師

①当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散は女性の聖薬ともいわれ、女性特有の症状の改善に広く利用されます。 主な効能は、月経不順・異常、不妊症、産前産後の貧血、更年期障害(頭痛・めまい・肩こりなど)、冷え症などです。 当帰芍薬散はいくつかのメーカーで製造されており、価格も異なります。相場としては、顆粒タイプ24包入りで1,247円~、錠剤タイプ60錠入りで1,058円~です。

②十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

10種類の生薬から構成されており、気(元気)・血(血流)・水(水分代謝)などの滞りを大きく調整し、全快させる意味合いがあります。 主な効能は、病後の体力低下・疲労倦怠感・食欲不振・貧血・冷え症・低血圧症・胃腸虚弱などの改善に効果的です。 十全大補湯は主に3つのメーカーで製造されており、価格や薬の形状などが異なります。相場としては、細粒タイプは30包入りで2,594円~、錠剤タイプは48錠入りで1,420円~です。

③柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

高ぶっている神経を鎮めて落ち着かせ、心身の状態を改善させます。 主な効能は、高血圧症・動脈硬化症・神経虚弱症・慢性腎臓病・精神不安定に伴う諸症状・不眠症などの改善に効果的です。 柴胡加竜骨牡蛎湯は主に3つのメーカーで製造されており、価格も異なります。相場としては、顆粒タイプは24包入りで1,109円~、細粒タイプは30包入りで2,480円~です。

④桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

鎮静作用のあるとされる竜骨(りゅうこつ)と牡蠣(ぼれい)を加得られており、神経の高ぶりを鎮める効果があります。また、気力を付ける効果もあり精神状態を安定に導きます。主な効能は、神経虚弱・性的神経衰弱・不眠症・眼精疲労などです。 桂枝加竜骨牡蛎湯は主に3つのメーカーで製造されており、価格や薬の形状も異なります。相場としては、顆粒タイプは24包入りで2,159円~、細粒タイプは30包入りで2,026円~、錠剤タイプは260錠入りで3,320円~です。

⑤八味地黄丸(はちみじおうがん)

主成分である地黄(じおう)を中心に、全部で8種類の生薬から構成されています。一般的には、高齢者への処方が多く、体力低下や冷え症、顔色が悪い方の改善に用いられます。 主な効能は、疲労・倦怠感・尿利減少・腰痛・下肢痛・目のかすみなど、老化に伴う症状の改善に効果的です。 八味地黄丸は主に3つのメーカーで製造されており、価格や薬の形状なども異なります。相場としては、顆粒タイプは24包入りで1,822円~、錠剤タイプは60錠入りで532円~です。

⑥補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

胃腸の働きを改善させて体力を回復させる作用があります。滋養強壮作用のある人参と黄耆(おうぎ)など、体に良いとされる生薬が10種類配合されています。病院でも処方されています。 主な効能は、胃腸虚弱・疲労倦怠感・病後の虚弱・食欲不振などの改善に効果的です。 補中益気湯は主に4つのメーカーから製造されており、価格や薬の形状もそれぞれで異なります。相場としては、顆粒タイプは24包入りで2,052円~、細粒タイプは30包入りで2,695円~、錠剤タイプは48錠入りで979円~、瓶タイプは3瓶入りで1,131円~です。

⑦加味逍遥散(かみしょうようさん)

血液循環を正常にし、体を温める働きがあります。それと同時に、のぼせや上半身に溜まった熱を冷ます効果もあります。女性向けの生薬でもあり、ホルモンバランスを整え体の調子を良くする効果もあります。主な効能は、女性の虚弱体質・月経不順・月経困難・更年期障害・頭痛・のぼせ・肩こり・倦怠感などの改善に効果的です。 加味逍遥散は主に2つのメーカーから製造されており、価格や薬の形状はそれぞれ異なります。相場としては、顆粒タイプは24包入りで1,647円~、細粒タイプは48包入りで3,144円~、錠剤タイプは240錠入りで2,394円~です。

⑧四物湯(しもつとう)

理血薬(血を調整して、血の病変を改善させる薬)である当帰(とうき)・川きゅう(せんきゅう)・地黄に芍薬を加えた生薬で、血液の循環を良くして体を温める作用があります。また、皮膚の保湿・ホルモンバランスの調整効果などもあります。 主な効能は、乾燥肌・冷え症・月経不順・貧血・産前産後の諸症状などの改善に効果的です。 四物湯は主に2つのメーカーで製造されており、価格や薬の形状はそれぞれ異なります。相場としては、顆粒タイプは90包入りで6,804円~、細粒タイプは30包入りで2,026円~、錠剤タイプは350錠入りで3,300円~です。

自分の抜け毛の原因に合わせた漢方を服用すること!

手のひらを向けて禁止や注意を訴えているクリニックの医師 漢方は、症状を緩和させるのではなく、根本原因から改善させることで抜け毛を作らない体質へと導く力があります。使用する際には、自分の症状や体質などから最適な生薬を選ぶことが大切です。

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