ケロイドに薬は効く?ケロイドの薬の種類や使用方法をわかりやすく紹介!

このエントリーをはてなブックマークに追加
0

ケロイドに効く薬ってどれ?

顔の輪郭をおさえた女性 ケロイドとは、やけどや擦り傷などの創傷の炎症が慢性化して、傷が治っていく過程で生じる赤く盛り上がったミミズ腫れのような状態のことです。悪性化することはありませんが、傷の範囲を超えて成長していく傾向があり、自然治癒することは少ないとされています。 そこで今回はケロイドの治療に使用される薬の種類や効果、副作用などについて細かく紹介していきます。

ケロイドとは

驚いてメガネを外している女性 創傷部分では欠損した組織を埋めようとして、血管やコラーゲン(膠原繊維)が成長して回復するという過程を辿ります。ところが慢性的な炎症による刺激によって、この回復過程が過剰に作用し膠原繊維が過剰に増殖することがあり、この状態をケロイドといいます。 ケロイドの症状としては、創傷部周辺の組織の盛り上がりや、発赤、自覚症状として痛みやかゆみを伴うことがしばしばあります。また一度発症すると、時間経過をまっても創傷部分が回復することなく、成長を続けます。

ケロイドに効く薬①ステロイド薬

ケロイドの治療としては薬物療法が中心になります。よく使用されるのはステロイド剤です。ステロイド剤には作用の強さに応じて複数の種類が存在しますが、総じて効果には共通性があります。とりわけステロイド剤には高い抗炎症作用を有しており、強いかゆみを伴う炎症症状の緩和に高い効果を発揮します。 またステロイド剤には、塗布した部位の皮膚細胞の増殖を抑制する作用も持っています。ケロイドでは特に膠原繊維の異常増殖が生じているので、ステロイド剤による皮膚細胞増殖抑制作用は有効です。

用法・用量

ステロイド剤には効果の強さに応じて使用する部位や用量は厳密に決まっています。医師の指示通りの分量を使用するのが効果的な治療を実践する上でも重要です。特に皮膚症状に対しては、塗るタイプのステロイド剤が使用されます。 使用法としては1日1-数回塗布することになります。ただし患部の状態や場所により、適正な使用量は異なるため注意が必要です。くれぐれも自己判断での使用は避けましょう。

副作用

ステロイド剤を使用するうえで注意すべきなのは副作用があることです。ステロイド剤には炎症を抑える自己免疫抑制作用を有しているので、雑菌が繁殖し易くなり、毛囊炎などのリスクが高くなります。また長期使用により皮膚組織が薄くなる、組織が萎縮するなどが生じることもあります。 さらにステロイドホルモンは元来、副腎や下垂体でも分泌されているので、下垂体や副腎の機能不全などの副作用のリスクもあります。適切な使用を心がけ、長期間漫然と使用することは回避するべきでしょう。

ケロイドに効く薬②トラニラスト

ステロイドと並んでケロイドの治療に使用されるのは、トラニラスト(成分名リザベン)です。トラニラストはアレルギー誘発物質の分泌を抑える効果が高く、元来はアレルギー症状の治療に使用されてきました。そのトラニラストに活性酸素の働きを抑制することで過剰な膠原物質の生成を抑制する作用を有していることが分かり、ケロイドの治療にも使用されています。 活性酸素排除のために炎症が生じ、回復のため膠原繊維も増殖しますが、トラニラストはこの悪循環を改善することでケロイドに効果があるとされています。

用法・用量

トラニラストには形状にバリエーションがあり、100mgのカプセル型、10%配合する顆粒型、ドライシップ型の3種類があります。一般的な使用法としては成人の場合には、1日3回100mgのカプセルを経口投与する方法が取られます。 ただし、症状や年齢に合わせて適切な量が異なるため医師の指示通りの量を使用するようにしましょう。また、ドライシロップは主に子供が服用するためのもので、小児では1日1kgあたり5mgの用量を3回にわけて服用することとされています。

副作用

トラニラストの副作用の発現率は2.60%程度とされています。腹痛、吐き気や下痢などの消化管障害や発心などの皮膚障害、頻尿などの泌尿器障害を発症する恐れがあるとされています。長期間服用している場合には、肝臓で代謝されることから肝機能障害のリスクもあります。長期間服用している場合には、定期的な血液検査で肝機能を確認する必要があります。 そしてトラニラストはも催奇形性の恐れが指摘されているので妊娠中は服用することは出きません。

症状が重い場合は他の治療の合わせて行う事が多い

メガネをかけている医師 ケロイドの重症度が高く、ステロイド剤やトラニラストがあまり効果を見せない場合には、他の治療法も併用されることになります。その際には色素レーザー治療を行うことで、微細な血管を破壊して患部の赤みを薄れさせる効果が期待されています。 また、このような保存的治療では改善を期待できない場合には、手術で切除する治療も実施されています。再発予防のために手術後に放射線照射を行う場合がありますが、発ガンのリスクもあるため医師と相談することが必要です。

ケロイドの治療に薬を使用する際は事前によく確認しましょう

座って本を読んでいる女性 わずかな傷をきっかけにして、ケロイドは生じてくる可能性があります。自然治癒は見込めないので、ステロイド剤やトラニラストなどの薬物療法が行われます。薬の用法や量を間違えると症状があったしたり、副作用が出たりすることがあるので、使用する際はしっかりと確認しておきましょう。

関連記事