陰部からわきが臭?気になる【すそわきが】の対策と治療法とは

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すそわきがとは?

すそわきがとは別名を「外陰部臭症」といって、陰部からわきがと同じような臭いを発してしまう症状です。男性にも女性にも起こり得ますが、すそわきがは女性の方がなりやすいと言われています。 そもそもわきがというのはアポクリン腺という汗腺から出る汗が原因と言われています。この汗には脂肪や尿素などの成分が含まれているのですが、これらの成分が皮脂腺から分泌される脂肪酸と混じり合います。それを皮膚にある常在菌が分解することによって臭いが発生するという仕組みのようです。 このアポクリン腺というのは人間は誰にでもある汗腺なのですが、ワキガの人はアポクリン腺の数が多く大きさも大きいという説が濃厚です。すそわきがも基本的にわきがと仕組みは変わらず、陰部の汗が原因となっています。 ここで注意したいのは、すそわきがは単に陰部が臭うというわけではなく、わきがのような臭いであるということです。陰部は雑菌の繁殖や他の病気にもなりやすい部分です。そのため、自分ではすそわきがだと思っていたものの違う原因からなる臭いだった、と言うことも多いようです。

すそわきがのセルフチェック

すそわきがのチェック項目として挙げられやすいのが以下の6つの項目です。

①耳垢が湿っていてベタつき感がある

このような耳垢のことを医学用語で「軟耳垢」と呼びますが、わきがの人が軟耳垢を併発している確率は約98%にもなるそうです。

②両親や親族にわきがの人がいる

わきがは遺伝によって移る確率も非常に高いので、両親や身内にわきがの方がいる場合はご自身もわきがの可能性があります。

③乳首の周りからわきが臭がする

乳輪もわきがの原因となる汗腺が密集している場所です。そのためわきがの人は乳首の周りからもわきが臭がすることがあると言われています。

④陰部の毛が濃い

わきがの原因である汗腺は毛根とも深い繋がりがあります。そのため陰毛が太い・濃い・毛量が多い場合はすそわきがになる可能性があります。

⑤下着に黄色い汗じみがつく

尿やおりものによる黄色い汚れではなく、汗じみが黄色い場合はすそわきがの可能性があります。

⑥パートナーに陰部がにおうと言われた

すそわきがは場所が場所なだけに、自分で気付くことは少ないようです。そのため、恋人に陰部が臭うと言われた場合はすそわきがである可能性があります。 しかしこちらのチェック項目の①〜③はすそわきがよりも、わきがのチェック方法となっています。そのため、仮に6項目が当てはまったとしてもすそわきがではない可能性もあります。 すそわきがかどうかは病院でも診断してもらえますので、不安な方は一度病院にいきましょう。

すそわきがの対策

すそわきがであると発覚した場合には、主に4つの対策を取ることが出来ます。

①極力清潔な状態を保つ

すそわきがは汗が原因ということは先ほど述べました。ですから、陰部を常に清潔にしておくというのはすそわきがの対策として効果的と言われています。 汗をかいた時はタオルやデリケートゾーンに使えるようなウェットティッシュで汗を拭き取ります。シャワーが浴びれるようだったらシャワーで洗うのも良いですし、お手洗いのビデ機能を使用して洗い流すのも良いとされています。

②食事の改善をする

肉や乳製品などの動物性タンパク質はわきがの臭いを強くする原因の1つと言われています。野菜や海藻類、きのこなどのアルカリ性食品を摂取することで体質は改善されていくそうです。 また、太り気味の人は皮下脂肪が多いのでアポクリン腺の働きも活発になっています。ダイエットすることもすそわきがの臭いを軽減させる方法の一つです。 しかし、食事の改善をしても短期間ですそわきがが治るというわけではないようです。長い期間がかかっても、すそわきがを改善していきたいと思っている方には向いている対策方法かもしれません。

③デオドラント製品を使用する

デオドランド製品を使用するのもすそわきがに対して効果的な対策方法と言われています。お風呂上がりは勿論、外出先でもウェットティッシュなどで清潔にした後ならデオドラント製品を塗布することが出来ます。すそわきがの方でもデオドラント製品を使用している方は多いようです。 ですが、効果のあるデオドラント製品は価格も高いことが多く、自分に合うものを見つけるまでも苦労をする可能性があります。

④手術などの治療を行う

すそわきがを根本的に解決したい方は美容外科などで治療するのも一つの手です。治療と言ってもレーザーを使用したものやメスを入れるものまで様々です。 それぞれの治療方法にメリットもありますしデメリットもあります。ここからはすそわきがの治療方法について詳しくご説明致します。

すそわきがの治療の種類

ビューホット

日本で開発された、メスを使わない最新のわきが治療法です。ビューホット治療では照射針を治療部位に刺して針先から高周波を照射します。針は0.3mmの極細針を使用しており、針の深度は0.1mm単位での微調節が可能です。 そのためすそわきがの原因であるアポクリン腺を狙って照射することが出来ます。正確に汗腺をターゲットとして照射するので他の組織にダメージを与えませんし、表皮層は常に冷やされているので火傷の危険性もありません。 針を刺すので一時的は点状のカサブタが出来ますが、メスを使う治療とは異なり、傷跡が残ることもありません。時間も従来の治療よりも短く、入院や通院の必要もないのが特徴です。

電気凝固法

電気凝固法は毛根へ直接針を刺して電気を流すことによって毛根とともにアポクリン腺から皮脂腺までを同時に熱破壊させてる治療法です。 汗腺を凝固させるので多汗症の方も汗の量を減少させる効果があります。また、毛根を破壊するので脱毛も同時に行えるのが特徴です。 こちらの施術もメスを使用しないので傷跡の心配はありません。ただし、2~6回の通院が必要だと言われています。

ボトックス注射

ボトックス注射はシワ取りやエラ取りなどの治療に使用されている印象ですが、実はわきがの治療としても利用されています。ボトックス注射を打つことによって、アポクリン腺とは別のエクリン腺という汗腺の働きを弱める効果があります。 わきが治療はアポクリン腺の働きを止めるものではないのか、と疑問に思われた方もいると思います。 しかしエクリン腺の働きを弱めることによって汗の量が減り、陰部の湿度が低くなるため皮膚の常在菌の量が減ることに繋がります。この作用によってアポクリン腺から出た汗の成分と脂肪酸が混ざり合った際に起きる、常在菌の分解活動が減ると言われています。こういったメカニズムを生かしてすそわきがの治療を行なっているのがボトックス注射なのです。 ボトックス注射もメスの必要がないので基本的に傷跡は残りません。しかし効果は絶大とは言えず、持続期間も3ヶ月〜6ヶ月というのが特徴です。

超音波法

超音波法では、まず陰毛の一番上の左右に5mmほどの切り込みをいれます。そこに超音波メスを挿入して動かすことによって、アポクリン汗腺を破壊し吸引するという手術方法です。ただし、Iライン付近のアポクリン腺を破壊するためにIラインの近くにもメスを入れる場合もあったり、メスを入れる箇所はクリニックによって異なるようです。 またアポクリン腺が十分に破壊されたかどうかは医師が判断するしかないため、アポクリン腺が残ってしまう場合もあるようです。施術時間は2時間ほど要します。

シェービング法

シェービング法は1〜2cmほど陰部にメスを入れて、そこに「シェービング機」と呼ばれる洗油の機械でアポクリン腺を取り除く手術です。シェービング法には、「根こそぎベイザーシェービング法」「マイクロシェービング法」、「ロータリーシェービング法」「レーザーシェービング法」などいくつか種類があります。 こちらもアポクリン腺が除去されたかどうかは医師が判断します。個人差はありますが、一般的なシェービング法の場合約60%ほどアポクリン腺が除去されると言われています。ですので、比較的軽度のすそわきがの方に向いている手術で、施術時間は30~40分ほどで終わるようです。

すそわきがの治療のメリット

◎ビューホット治療

ビューホット治療は一度の治療で約95%の方が効果を実感出来て、再発の確率も低い治療法と言われています。ダウンタイムもなく複数回通院する必要もないので、翌日からいつも通りの生活を送ることが出来るのもメリットに挙げられます。 施術時間も30分程度で痛みもほとんど感じることがないようです。

◎電気凝固法

電気凝固法もダウンタイムがないのがメリットです。メスを入れない治療法なので安全性も高くなっています。また、脱毛をしていない方は脱毛も同時に出来るので、そこも電気凝固法のメリットになります。 さらに、他のすそわきが治療では汗をかきやすい体質になってしまう可能性があるのに対して、電気凝固法は汗の量を減少させる効果があります。

◎ボトックス注射治療

こちらの施術のメリットは注射での治療なので傷跡が残らないという点です。また、個人差はありますが、ダウンタイムは基本的に短いと言われています。さらに治療時間も麻酔の時間などを省けば10分程度で完了します。まとまった休みや時間が取れない、という方に向いている施術です。

◎超音波吸引(治療)法

先でも述べましたが超音波吸引法は医師の実力がかなり問われる手術なので、技量のある医師の施術を受けた場合は、かなりの効果を実感できるようです。 またメスの範囲が小さいので、傷跡もそこまで目立たない方だと言われています。

◎シェービング法

シェービング法はメスを入れる手術の中では、ダウンタイムも施術時間も短いのがメリットです。また、皮膚の合併症なども起きにくいと言われています。 それだけでなく、費用も手術の中では安い方なので手軽に出来るすそわきが治療だと言えます。

すそわきがの治療のデメリット

◎ビューホット治療

先でも述べた通り最新の治療法なので、費用は30万円〜と高くなります。また、最新の施術なので実施しているクリニックが少ないため、治療には少し遠くのクリニックまで行かなければならないこともあります。

◎電気凝固法

電気凝固法は臭いが完全に取れる治療ではありません。2〜6回の通院をする必要があるので施術が全て終わるまで時間がかかります。 また、脱毛できるのは女性にとってメリットではありますが、男性の場合はそこがデメリットになることもあります。

◎ボトックス注射治療

ボトックス注射は手軽にできるすそわきが治療ですが、効果は半年ほどで切れてしまいます。そのため約半年おきに治療を受けなければなりません。 また、脱毛をしている場合の方が効果が得られるため、陰部の脱毛を勧められる可能性があります。

◎超音波吸引(治療)法

メリットでは効果がかなり実感できることもあると述べましたが、それは実力のある医師に施術を受けた場合です。医師によってはアポクリン腺が取り残されていて、効果を実感できなかったり再発してしまうことがあるようです。また、シャワーを浴びることが出来なかったり自分でケアをしなければならなかったりなど、ダウンタイムが1週間程度必要なようです。抜糸や状態観察の必要があるので約2週間後から年に数回通院をする必要があります。 傷跡はにきびの跡のような小さいものですが、色も落ち着いて完全に目立たなくなるまでは1年間は要すると言われています。

◎シェービング法

シェービング法は種類によって除去率は変わるものの、完全にすそわきがを治す施術ではありません。また、クリニックによってはアポクリン腺が取り除けたという判断が甘い可能性もあります。時間の経過とともに傷跡は目立たなくなると言われていますが、1cmのメスを入れなければいけないということもデメリットに挙げられます。

すそわきがの治療の痛み・麻酔

◎ビューホット治療

ビューホット治療では局所麻酔を使用します。また、冷却板で表皮を冷やしながら照射をします。そのため麻酔を打つ際の痛みはありますが、術中の痛みはほぼないと言われています。 ただ局所麻酔は打つ医師によって痛みの度合いが大きく変わります。不安な方にはマスク麻酔という針を使わない麻酔に変更してくれるクリニックもあります。クリニックを検討していく中で、麻酔を選べるかどうかも大切なポイントになります。

◎電気凝固法

電気凝固法では局所麻酔を使用するため、痛みはほとんどないと言われています。

◎ボトックス治療

ボトックス治療はわきが治療でも用いられていますが、その際は麻酔クリームを使用したりしなかったり様々なようです。 ですが、すそわきがでボトックス注射をする場合は基本的には麻酔クリームを使用してくれる医院が多いので、痛みはほぼ感じずに施術を受けられるようです。

◎超音波吸引(治療)法

超音波吸引法では麻酔を使用するため術中の痛みはほぼないと言われています。 ただし、術後に少し痛みや腫れを感じることがあるようです。

◎シェービング法

シェービング法はメスを入れる手術の中では、ダウンタイムも施術時間も短いのがメリットです。また、皮膚の合併症なども起きにくいと言われています。また、費用も手術の中では安い方なので手軽に出来るすそわきが治療だと言えます。

すそわきがの治療のダウンタイム

◎ビューホット治療

ビューホット治療にはほとんどダウンタイムがありません。ただし針を刺す施術なので、小さなかたぶたや皮膚の引きつり感が多少出ることもあるようですが、数日間で治ると言われています。シャワーは当日から可能で、入浴皮膚の状況によって変わりますが、2週間後からは可能となるようです。 運動は患部に強い刺激が与えられるようなものだと3〜5日は禁止ですが、軽度のものなら術後から可能になります。クリニックによっては自宅で軟膏を塗布したり、抗生物質を飲む必要があります。薬の服用が義務付けられている場合は飲酒もその期間は禁止になります。

◎電気凝固法

電気凝固法もほとんどダウンタイムはないと言われています。シャワー浴と運動は当日から可能です。クリニックによって異なりますが、入浴は当日から可能だったり、翌日から可能になることが多いようです。

◎ボトックス注射治療

ボトックス注射はダウンタイムはほぼありません。施術当日から入浴・飲酒、軽い運動が可能だと言われています。ですが施術後2日間は陰部に強い刺激を与えないようにしなければいけません。 また、注意点としては施術から月経が2回くるまでは妊娠しないように避妊をするか行為自体を控えるようにしてください。

◎超音波吸引(治療)法

施術後は3〜4日間は陰部をガーゼで抑えて固定するタイオーバーが必要で、その間はシャワーも禁止となります。 また、約2週間後に抜糸をするのでそれまで入浴はしてはいけません。 タイオーバーの除去後は、抗生剤ローションなどでご自身でケアをする必要があります。 手術後の皮膚は硬く変化して、色は赤みを帯びてから黒っぽく変色します。これらの症状は6ヶ月ほどで元に戻ると言われていますが、色素沈着してしまったケースもあるようです。

◎シェービング法

術後1日間は固定が必要となります。その間はシャワーは禁止となります。抜糸が約1週間後にあるので、入浴が可能になるのはその後です。

すそわきがの治療の料金・費用

◎ビューホット治療

ビューホット治療では35万円ほどの費用が必要になります。わきがの治療よりもすそわきがの治療の方が少し金額が高くなることが多いようです。

◎電気凝固法

電気凝固法は何度か通院する必要があるので、その回数に応じて料金が変わります。 目安としては1回9万円、3回コースで20万円、6回コースで35万円ほどです。クリニックによってコースの回数は変わりますが、確実にすそわきがを完治させたいという方は一番多い回数のコースを勧められる可能性が高いです。

◎ボトックス治療

すそわきがへボトックス注射治療をする場合の費用は5万〜15万程度となっています。 本来ボトックスというのはアラガン社が製造する「ボトックスビスタ」というボツリヌストキシン製剤を言います。 しかし、クリニックによってはボトックスビスタと同じ効果がある別の薬剤を使用した場合も、ボトックス注射とひとくくりにしていることがあるようです。 値段の安さだけでクリニックを選ばず、しっかりと効果のあるボトックス注射をしてくれるクリニックを選ぶことが重要です。

◎超音波吸引(治療)法

超音波吸引法はメスを入れる手術の中では安いと言われていますが、35万円ほどの費用がかかります。

◎シェービング法

クリニックにもよりますが、シェービング法の費用は20万円に満たない場合が多いようです。

さいごに

すそわきがは陰部の治療となります。もちろん金銭的に考えてしまうとやはり安い方が良いとは思います。 しかし失敗してしまったり、再発してしまったりすると、結果的にトータル金額が高くなってしまうことも少なくはありません。 またすそわきがに対しての専門の知識と症例数の豊富な医師のもとで治療を受けることで、再発や術後のリスクを減らすことにつながります。 美容医療相談室では独自の基準をクリアした名医の紹介を行っています。施術の方法や医師選びに迷われた際は、一度お気軽にご相談くださいね。

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