ピアスのしこり|放っておいても大丈夫?原因と対処法を紹介

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ピアスを開けたらしこりが出来てしまった

耳を指差している女性耳のピアスの穴あけを行った後、穴の周辺にしこりのようなものが出来てしまう方は少なくありません。 なぜピアスの穴を開けた所にしこりが出来てしまったのか? このしこりは放おっておいても問題ないのか? などのような不安を感じている方のために、今回はピアスのしこりについて詳しく解説していきます。

ピアスのしこりの原因

ピアスのしこりの原因にはいくつかのケースが考えられますが、ピアスを開けた際にホールの内側に新しい皮膚ができることで内部が硬くなる場合や、開けるときに皮膚が傷ついて細胞の死骸が中で固まっている場合などがあります。 多くのしこりは時間の経過と共に自然に消えていくのが通常の経過ですが、中には自然に消えないしこりも存在します。自然に消えないしこりの場合には対処が必要なので、自分のしこりが自然に消えるしこりなのか、消えないしこりなのかをしっかりと確認しましょう。

自然に消えないピアスのしこりの正体①粉瘤(アロテーム)

ピアスが原因で起こるしこりの正体としてまず考えられるのが、粉瘤と呼ばれる良性腫瘍です。ピアスの穴あけをした際に、傷口から毛根が刺激され、囊胞と呼ばれる袋状の構造物が出来てしまうことに始まります。この袋状の囊胞の中に老廃物が溜まってしまうことでしこりのような状態になってしまうのです。自然に消失しない場合には粉瘤の可能性が非常に高いと言われています。 消えずに残ってしまうと気になるかも知れませんが、良性腫瘍ですので治療が必須というわけでもありません。ただし、どんどん大きくなる場合には粉瘤以外の症状である可能性も高まりますので、早めの受診が必要です。

粉瘤への対処法

抜糸をした糸粉瘤を治療するためには、外科手術によって袋状の囊胞を取り除く必要があります。皮膚科や美容皮膚科で施術を受けることができます。 粉瘤の治療は保険診療での治療が可能な場合が多く、その場合は2万円以下で治療費が収まることが多いです。ですが、耳たぶは露出部位であるため、見た目の仕上がりを気にする方もいます。その場合は、保険診療に比べて費用はかかりますが自由診療での治療を行っているクリニックで施術を受けるのが良いでしょう。 ▽もっと読む▽ ・耳たぶにできる粉瘤の原因と治療法

自然に消えないピアスのしこりの正体②肉芽

自然に消えないしこりには粉瘤以外にも肉芽という炎症性の腫瘍である場合があります。ピアスの穴の周りにそってピンク色の膨らみが出来ている場合は肉芽の可能性が高いです。 一般的に人の体に異物が入り込むと、炎症反応を起こして異物を外に出そうとする働きがおきます。ですがピアスは病原菌ではありませんので排除することができません。その結果、ピアス穴の周りで異物を隔離しようとする働きが起こり、肉芽が形成されるのです。 肉芽は人の免疫反応により引き起こされる症状ですので、ピアスの穴あけによって誰にでも起こり得る症状の一つです。

肉芽への対処法①ピアスを変える

肉芽はピアスを変えるだけでも良くなることがあります。金属製のピアスを使っている場合には、樹脂製のものに変えることで収まるケースもあります。 重すぎるピアスもリスクを高めますので注意しなければなりません。

肉芽への対処法②ホットソークを行う

肉芽の症状がまだ初期症状である場合には、ホットソーク法と呼ばれる自己の免疫力を最大限にまで高める方法を試すことで肉芽の症状を改善できる場合があります。肉芽の他にも、ピアスの穴が膿んでしまった場合などにも効果的な方法です。
《用意するもの》 ・耳たぶが浸かる程度の大きさの容器 ・人肌程度の温度(36~40℃)のお湯 ・天然の塩 (食卓用ではなくミネラル分を含んだもの) ※市販のものであれば「伯方の塩」などを用いるとよい
《やり方》 ①容器に人肌程度の温度のお湯を注ぐ ②100ccに対して0.9グラムの量の塩を加える ③しっかりとかき混ぜる ④患部を溶液の中に10~15分ほどつける ⑤シャワーなどで洗い流す
体温と同じくらいの温度、かつ、塩分濃度を守ることが治癒力を高める上で重要なポイントです。 目分量で行ったり、指定の温度よりも熱すぎたり冷めすぎたお湯をつかって行うのはやめましょう。

肉芽への対処法③医療機関で治療

症状が進んでいる場合には、医療機関で治療を受けることをおすすめします。肉芽を自分で治そうとする人もいますが、やはり安全に治療を行うためには皮膚科を受診する必要があります。 治療は外科的な手術で切除する方法が用いられ、保険適用内で行われることが多いためトータルで2万円から2万5千円ほどの費用負担で施術を受けることができます。 ▽もっと読む▽ ・耳たぶにできる肉芽の原因と対処法

しこりは放っておいても大丈夫?

腕を組んで考え事をしている女性

問題は無いケースが多い

基本的に、ピアスのしこりが粉瘤や肉芽腫であった場合は、放置しても問題は無いケースが多いです。ただ、審美面(見た目の美しさ)が損なわれることを気にする方も多く、健康上の問題は無くても治療を検討される方が多いのも事実です。

稀にしこりが悪性腫瘍である場合も

大変稀にではありますがしこりの正体が粉瘤や肉芽腫ではなく、放置すれば健康に害を及ぼす悪性腫瘍である可能性も捨てきれません。しこりに異常な痛みを感じたり、しこりのサイズがどんどん大きくなっていく場合には特に注意が必要です。 もしも、耳たぶに現れたしこりに違和感を感じたり、不安に思った場合は、まずは皮膚科や美容皮膚科へ相談してみることをおすすめします。

ピアスは皮膚科で開けるべき

ピアスを開けた後にできてしまうしこりのリスクをできるだけ下げるためには、やはり医療機関にて穴あけをしてもらうことが大切です。 素人や自分でピアスを開けてしまうと、穴が皮膚に対して真っ直ぐに開かなかったり術後のケア不足によってしこりを招く原因になることがあります。 医療機関で施術を受けることによってキレイなピアスホールを開けることが出来ますし、適切なケアを受けることが出来ます。自分で開けるよりも費用がかかってしまうという面はありますが、長期的な目線で考えるとやはり安全性や衛生面でも安心できる医療機関で施術を受けたほうが良いでしょう。

しこりがあってもピアスを開けて大丈夫?

しこりのケースによって一概に言うことは出来ませんが、基本的にしこりがある場合でもピアスを開けることはできます。 ピアスの穴を開けた時または閉じた時皮膚が再生するにあたって自然にできるしこりであった場合は、このしこり自体は問題のあるものではありません。ですので、このしこりの上からでもピアスを開けることは可能です。 粉瘤や肉芽腫がしこりの正体である場合は、このしこりの上から無理やり穴を開けてしまうと更なるトラブルを招く原因となります。なのでこの場合は、医師との相談の上で穴あけを検討する必要があります。 ▽もっと読む▽ しこりの上からピアスは開けられるのか

ピアスのしこりが治らない場合はクリニックへ

男性と女性医師もしもピアスの穴あけ後に現れたしこりにお悩みの場合は、まずは皮膚科や美容皮膚科で相談してみることが大切です。多くの場合は自然に消えるしこりであったり、外科的な治療によって対処が可能です。 耳のおしゃれを楽しむためにも、早め早めの対処を行うことをおすすめします。

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