多汗症ってどんな症状?原因や治療法についても詳しく解説!

このエントリーをはてなブックマークに追加
0

《目次》 多汗症ってどんな病気なの? 多汗症には2種類ある 多汗症の「原発性」と「続発性」の違い 多汗症になる3つの原因 多汗症の症状とは 多汗症の診断や検査方法 多汗症の手術方法と費用 多汗症かなと思ったらクリニックに相談しましょう 多汗症治療をする際はあなたに合った方法を選びましょう

多汗症ってどんな病気なの?

汗をよくかくけど、多汗症に当てはまるのかどうかよくわからない、といった方が多いかもしれません。一般的に多汗症は、交感神経に異常が起こることで体温の上昇時に関係なく過剰な汗が出てしまうといったことがよく起こるもので、その原因や治療法は様々なものがあります。 そこで今回は、多汗症を発症する原因や具体的な症状、治療方法などについて詳しく説明していきます。

多汗症には2種類ある

多汗症は、主に頭部・手の平・脇の下・足の裏などに多く現れる傾向があり、また人によって発生箇所に違います。全身的に発汗する「全身性」体の一部分が発汗する「局所性」があります。手足や脇の下、股間などはエクリン汗腺が密集する場所であり、通常でも多くの汗が出ます。この症状ではさらに多くの汗が出てしまいます。

多汗症の「原発性」と「続発性」の違い

さらにこの多汗症の症状には、先天性形質の「原発性」と後天性形質の「続発性」の2種類に分けることができ、このうち「原発性」は青春時代もしくはその前で発症することが多いとされています。

多汗症になる3つの原因

温熱性発汗

温熱性発汗は体温上昇時に起こる現象で、生命を正常に維持させるためには必要な機能です。適温とされる36.5度~37度前後を超えると、体温調節中枢から指令が出て発汗を促します。この症状では、体温が上がると分泌量が過剰になります。

精神性発汗

極度の緊張状態にあるときには汗をかきやすいですが、これを精神性発汗といいます。緊張によりい心拍数や脈拍が上がり、脳が不快と判断します。すると、アドレナリンが交感神経を刺激して発汗します。

味覚性発汗

辛い物を食べると汗をかくことがありますが、この状態を味覚性発汗といいます。味覚性発汗は、辛み成分が交感神経を刺激することで、脳が発汗の指示を出すことで起こります。この症状の場合、酸味が強いものやチョコレートでも起こる場合があります。

多汗症の症状とは

発症率が最も高い局所性では、手・足・脇の下・股間で発汗が多いです。汗の量は人によって異なり、汗ばむ程度の軽度もあれば、何もしなくても滴り落ちるほど汗が出る重度の場合もあって様々です。手の平の場合では、汗の分泌量をレベル1(軽)~3(重)で分けることができます。 また、後天性の場合、甲状腺・下垂体の疾患、先天性糖尿病、痛風、更年期、薬物などが原因で起こると考えられています。

多汗症の診断や検査方法

多汗症の診断では、素人では判断しにくいため医師の診断を仰ぎます。検査方法には、簡易的な方法のヨード紙法・重量計測法・カプセル換気法があり、一般的にはヨード紙法とカプセル換気法の2つで診断します。

多汗症の手術方法と費用

胸腔鏡下交感神経切断術(ETS)

脇の下を2mm~4mm切り内視鏡を胸腔へ入れ、左右の交感神経の束を切断します。約10分で終了し、痛みもほとんどありません。 保険適用の範囲内であり、日帰り入院で90,000円前後が相場です。

反転剪除法(はんてんせんじょほう)

ワキガ治療でも利用される手術方法で、脇の下を5cmほど切開して裏返し、直視しながら汗腺を取り除いていきます。一つ一つ汗腺を取り除くことができるため、根治率が大変高いです。 保険適用の範囲内となり、片脇18,000円前後、両脇で36,000円前後です。

吸引法

脇の下を1cm程度切開して吸引器具を挿入し、皮下組織の汗腺を吸引する手術方法です。美容外科では脂肪吸引でも使用されることがあります。直視型ではないため、除去できる汗腺は50%程度となります。 保険適用の範囲外となり、10万円~20万円が相場となります。

皮膚切除法

脇の下のエクリン汗腺をすべて除去する手術方法です。根治率は高いですが、その分切開する範囲が広くなります。また、除去後は切開した皮膚を集めて縫合することになるため、傷跡がとても大きく目立ちます。 保険適用外となるため30万円前後の費用が掛かります。

超音波法

脇の下に数mmの穴をあけ、そこに超音波発生器を挿入して汗腺を破壊して除去する手術方法です。汗腺のみに有効な周波数を利用するため、ほかの皮下組織を傷つけることがありません。手術時間も短時間で、患者さんへの負担も少ないです。 手術費用は、保険適用外となり25万円~35万円が相場となります。

削除法

イナバ式皮下組織削除法とも呼ばれる手術法で、脇の下を4mmほど切開し、ハサミに似た形のカミソリとローラーが付いた削除器を挿入して皮下組織を削除します。 保険適用外となるため20万円~30万円程度の費用が掛かります。

皮下組織掻爬法

脇の下に小さな穴をあけ、そこからキューレットと呼ばれる刃の付いたスプーン上の器具を入れ、汗腺を一気に掻き出す手術法です。 非直視型であるため根治率がそれほど高くない点、美容整形に類する点などから、保険適用外となり約30万円の費用が掛かります。

ミラドライ

切らない治療として注目されている術式で、マイクロ波を皮膚の上から照射して汗腺を破壊していきます。破壊された汗腺は再生できないため、半永久的に効果が持続します。 保険適用外であるほか、実施している医療機関も少ないため高額になります。相場は30万円~35万円です。

ボトックス注射

ボツリヌス菌から抽出したたんぱく質を脇の下に注射する方法で、汗の分泌量を抑制させる効果があり、軽度の多汗症に利用されます。 2012年11月より保険適用の範囲内になりましたが、それでも1回30,000円程度の費用が掛かります。

多汗症かなと思ったらクリニックに相談しましょう

自分が多汗症と感じた場合には、まずは皮膚科または多汗症の専門クリニックを受診しましょう。手術を受ける場合には、きちんとクリニックと医師を選ぶことが大切であり、失敗すると傷跡が残ったり効果が得られない可能性があります。選ぶ際には、その術式で実績を上げている医師に依頼することをお勧めします。

多汗症治療をする際はあなたに合った方法を選びましょう

多汗症は発症する部位や発生原因、生まれつきかどうかなどによってさまざまな種類に分けられます。また、治療方法は保険適用になる方法とならない方法があり、それによって費用も大きく変わります。治療を行う際はクリニックに相談して、自分の症状や予算に合った治療法を慎重に選びましょう。

関連記事