顔面多汗症の原因と対処法とは?実は多汗症以外の病気の可能性も

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《目次》 顔に大量の汗をかいてしまう! 顔面多汗症とは 顔面多汗症の原因 顔面多汗症の治療法 顔面多汗症は保険適用になるか 施術によって起こることがある「代償性発汗」について 顔面多汗症から疑われる病気 不安な方はクリニックに相談しましょう 顔面多汗症の場合は正しい対処を

顔に大量の汗をかいてしまう!

緊張したり、運動したわけでもないの顔から汗がたくさん出てしまう方っも多いかもしれません。もしかすると、顔面多汗症の場合やそれ以外の病気の可能性もあります。 そこで今回は「顔面多汗症」の原因や対処法、そこから疑われる病気について詳しく紹介していきます。

顔面多汗症とは

顔面多汗症とは、「多汗症」の症状が顔から出てしまうことを言います。「多汗症」とは、特に激しい運動をしたわけでも、暑いわけでもない時に大量の汗が出てしまう症状のことで、場合によっては日常生活に支障をきたすこともある程です。

顔面多汗症の原因

交感神経の乱れ

顔面多汗症の原因ははっきりとしていませんが、交感神経の異常な働きが原因だと考えられています。交感神経が活発になると鼓動が激しくなり、血圧を上げ、呼吸が速まります。顔面多汗症になるとスポーツをした時のような状態になり、顔から汗がたくさん出てくると考えられます。

遺伝

顔面多汗症のもう一つの原因に「遺伝」があります。親が多汗症である場合に、その子供も多汗症になるケースがあるようです。

過度なストレスや疲れなどの一時的なもの

その他にも過度なストレスや精神的・肉体的によって一時的に大量の汗をかいてしまうこともあります。こういった場合には長期的な多汗症ではないため、顔の熱を冷ますことで一時的な対処をすることがあります。

顔面多汗症の治療法

外用薬

塩化アルミニウム液をつかって治療できます。発汗する部分に塩化アルミニウム液を塗ると、毛穴を変性させ発汗抑制を期待できます。また塩化アルミニウムには殺菌効果もあるため、発汗による嫌な臭いも抑えられます。 出勤する前に額に塗って出社した後にお手洗いで水でキレイに拭ったり、就寝前に気になる部分に塗って起床後に洗い流すという方法が一般的です。塩化アルミニウム液は、皮膚科で処方してもらえますが、1000円から2500円ほどかかります。

ボトックス注射

ボトックス注射では、医療用に加工したボツリヌス菌という毒素を発汗する皮下部分に注射します。ボツリヌス菌がもつ神経の伝達を弱める働きが、交感神経の働きを抑制し発汗を抑制します。 注射してから2日~3日で効果が現れ始め、1ヶ月~6ヶ月間効果を発揮します。ボトックス注射1回あたり10万円ほどの費用がかかるため高価な治療法です。

胸腔鏡下交感神経節遮断術(EST)

この治療方法は、交感神経を切断・切除する方法と5mmサイズの医療用クリップを挟みます。顔面多汗症は、異常に働く交感神経が原因と考えられているため、この交感神経節を切断したり切除することで神経の働きを断ち切り、発汗を抑制します。 また、切断や切除に抵抗がある場合は5mmのクリップを交感神経筋に挟むことで働きを弱め、発汗を抑制します。治療にかかる相場費用は8万円~9万円ほどです。

顔面多汗症は保険適用になるか

紹介した顔面多汗症の治療方法には、保険適用されるものと保険適用外のものがあります。塩化アルミニウム液の外用薬は保険適用外であるため、全額自己負担となります。また、ボトックス注射も保険適用外であるため、治療費は全額自己負担となります。 紹介した治療法の中で唯一保険適用されている胸腔鏡下交感神経節切除術であれば、自己負担率は3割で抑えられます。顔面多汗症の治療を検討される場合は、保険適用かどうかも確認しておきましょう。

施術によって起こることがある「代償性発汗」について

胸腔鏡下交感神経節遮断術は、抜本的な顔面多汗症の治療法ですが、同時に代償性発汗という副作用もあります。代償性発汗は、顔から汗をかかなくなった代わりに背中や胸からたくさんの汗をかいてしまいます。個人差もありますが、人によっては玉のような汗がでてしまったり、衣服が黄ばんでしまうという方もおられます。 顔面多汗症の治療として外科術を選択される場合は、主治医から説明を受けておきましょう。

顔面多汗症から疑われる病気

自律神経失調症

顔面多汗症が病気の予兆としてあらわれることもあります。代表的な病気が自律自律神経失調症です。顔面多汗症と同じく自律神経のバランスが崩れることで体に様々な不調があらわれる病気です。ちょっと歩いたり階段をのぼるだけでも呼吸が乱れたり、体温調整がうまくできない、血液の流れが悪くなる、内臓の働きなどが弱くなって食欲不振になることもあります。自律神経失調症になると体の不調と並行して、顔面多汗症の症状を感じる場合もあります。

更年期障害

更年期障害も疑われる病気の一つです。中高年の女性は、加齢によって卵巣機能が低下し女性ホルモンの分泌が急激に減ってバランスが変化します。これにより自律神経の働きである血管の拡張や収縮する働きが弱くなり、顔がほてる、異常に汗をかく、のぼせやすくなるという症状が起きます。このような症状をホットフラッシュと呼んでいますが、特に閉経した中高年女性に見られるので注意しておきましょう。

甲状腺機能亢進症

この病気は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。甲状腺ホルモンは新陳代謝を促しますが、過剰に分泌されると全身の発汗作用を促し、顔面多汗症の症状を感じることがあります。また少し歩いたり階段をのぼるだけで動悸を感じる、イライラすることが増えた、食欲があるのに体重が減っていくといった症状を感じるとバセドウ病の可能性も疑われます。

糖尿病

糖尿病になるとたくさんの汗をかくことがあります。特に糖尿病神経障害という病気になると末梢神経の働きが低下するので、体調をコントロールする自律神経がうまく働かず、便秘や下痢になったり、尿意を感じにくいという症状を感じ方もいます。また頻繁に立ちくらみがしたり、発汗異常なども感じることもあるため、顔面多汗症を感じたら糖尿病の恐れもあると考えるべきでしょう。

不安な方はクリニックに相談しましょう

顔面多汗症は、さまざまな病気の予兆としてあらわれます。今まで多汗症じゃなかったのに、ある時期から急に汗をたくさんかいてしまうようになったり、ふらつきや動悸、イライラ、顔のほてりなどのホットフラッシュ、便秘や下痢などの症状を感じるようになったら病気の可能性を疑いましょう。 若い頃から多汗症の場合は「皮膚科」、不安や緊張、恐怖を感じやすい方は「精神科」、閉経した中高年女性の場合は「婦人科クリニック」、原因がわからない場合は「総合病院」で診察をうけることをおすすめします。

顔面多汗症の場合は正しい対処を

顔面多汗症について触れてきましたが、いかがでしたでしょうか。自律神経の働きが過剰になるとたくさんの汗をかく顔面多汗症は、治療できる病気です。また何らかの病気が原因になり顔面多汗症という症状がでることもありますので、単に汗をかくだけだと油断せず、クリニックなどで診断を受けましょう。

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