ニキビは硫黄で治る?悪化する?硫黄を使う前に知っておきたい基礎知識
硫黄はニキビの改善に効果が期待できるって本当?

硫黄はニキビの改善に効果が期待できると聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
しかし、実際には、硫黄によってニキビが治ったという方もいれば悪化したという方もいます。
その理由には硫黄の作用が関係してきているのです。
そこで今回は、ニキビの改善に期待ができると言われている「硫黄」について紹介していきます。
ニキビの改善に期待できる硫黄の作用
殺菌作用
硫黄の作用としてまずあげられるのが「
殺菌作用」です。
そもそも硫黄には殺菌効果が期待できる成分が含まれており、これによってニキビの原因となる雑菌やアクネ菌を減らすことが見込めます。
この過程には、ニキビを引き起こす原因の一つである皮脂分泌の抑制や角質の軟化によって、殺菌効果が得られるようです。
角質を軟化させる
肌の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーが乱れると、過剰に分泌された皮脂や汚れなどが外へ排出されず、表面に蓄積されてしまいます。それが積み重なった結果、角質が毛穴に詰まり、ニキビを作りやすい環境にしてしまいます。
そのため、硫黄で角質を軟化させることで毛穴詰まりを防ぐ効果が見込め、結果的にニキビの沈静・予防に効果が期待できるでしょう。
皮脂の抑制
硫黄には
皮脂の分泌を抑制する効果が期待できます。
皮脂が抑制されると皮脂などによる毛穴の詰まりが改善され、ニキビの原因の一つであるアクネ菌の増殖を防ぐことになり、結果的にニキビを改善することが見込めます。
硫黄はニキビを悪化させる可能性がある

硫黄はニキビの改善に効果が期待できるものですが、その中に皮脂の分泌を抑制する働きがある成分が含まれています。
そのため、極度な乾燥を引き起こし、肌のバリア機能を低下させ、結果的に外部刺激やストレスなどの刺激に敏感になり、かゆみ・赤み・肌荒れといった副作用を起こしてしまうでしょう。
また、乾燥することで皮脂をさらに分泌させなければならないという働きが起こり、さらに皮脂を増やしてニキビを作りやすい環境にしてしまうので注意しましょう。
硫黄は基本的に思春期ニキビに効果が期待できる

硫黄は皮脂の分泌を抑制する効果が期待できる成分のため、皮脂の過剰分泌が原因となっている思春期ニキビに効果が期待できると言われています。
しかし、大人ニキビに対して硫黄を使用してしまうと極度の乾燥を引き起こし悪化させてしまうことがあるので自己判断で使用する場合には注意しましょう。
硫黄の作用を知った上で自分にあったニキビの治し方を試そう

なかなかニキビが治らないからといって、ニキビに効果が期待できると言われているものを片っ端から試している方も多いのではないでしょうか。
硫黄もニキビの改善に効果が見込めるものですが、肌の症状・状態に合わなければ効果が見られなかったり悪化してしまったりすることも少なくありません。
そのため、硫黄の特性を知った上で自分にあったニキビ治療を行うことが重要です。
自己判断では難しいという場合には病院へ相談すると良いでしょう。