デリケートゾーンのできものは危険?症状でわかる正体・原因・治療法とは

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デリケートゾーンにできたできもののとは?

股間を手で押さえている女性 デリケートゾーンにできものができても、人に相談するのが恥ずかしい、病院へ行って見せるのも恥ずかしいという方も多いのではないでしょうか。 そういった理由から放置していると、症状が悪化し日常生活に支障をきたしたり、重大な病気を引き起こしたりしてしまう可能性も0ではありません。 そこで今回は、デリケートゾーンにできたできものの正体とその原因、主な治療方法について紹介していきます。

デリケートゾーンのできものの正体・原因・治療法

毛嚢炎

股間を手で押さえている画像毛嚢炎とは、毛根を包み込んでいる毛嚢という組織に細菌が入り込むことが原因で起こってしまうものです。

特徴

・ニキビに似ている ・赤いブツブツ(発疹)の中心に、白い膿が見える ・デリケートゾーンの毛が生えている部分にできやすい ・毛穴がある部分であればどこにでもできる可能性がある ・自己処理後にできやすい ・夏に発症することが多い傾向にある

症状

<症状が軽い場合> ・赤いブツブツ ・痛みやかゆみがほとんどない <症状が悪化した場合> ・膿が溜まった硬いできものが現れる ・赤く腫れて、できものが大きくなる ・痛みが伴う ・発熱、倦怠感

毛嚢炎の原因

毛嚢炎は、毛穴の中にブドウ球菌などの細菌が入り込み、感染することが原因のようです。 そもそもデリケートゾーンは外部の刺激の影響を受けやすく、小さな傷や刺激に敏感に反応してしまうことが関係してきているでしょう。 特に、デリケートゾーンが高温多湿である・下着や衣服との摩擦が起きている・不衛生にしていることが要因になっていると考えられます。

治療方法

受診時の状態にもよりますが、まずは抗生物質などの内服治療をはじめ、あまり改善が見られない場合には、ステロイド剤や抗菌剤が配合された軟膏薬による外用薬治療を行います。 この時、処方された薬を使用するだけでなく、規則正しい生活を送り、陰部を清潔に保つこともポイントになります。 これらの治療を行い、一度は治ったものの再発してしまう場合には、検査をして原因菌を割り出します。 原因菌がわかることで、その菌に適切な抗生物質で治療することができ、症状の改善につながるでしょう。 ただし、膿が溜まっている重度の場合には、切開をして膿を出す外科的処置が必要になるため、違和感を感じだら早めに医療機関へ相談をしてください。

化膿性汗腺炎

太ももに手を置いて寝転んでいる女性アポクリン汗腺が多い外陰部・脇の下・乳房の下などに、痛みのあるしこりができる皮膚の病気のことです。

特徴

・赤み、腫れ、痛みを伴うしこりができる ・アポクリン汗腺の多い、脇下、陰部、肛門、乳房の下にできやすい ・再発を繰り返すと慢性化する皮膚疾患である ・思春期〜青年期にかかる頃に発症する傾向にある ・進行して膿が溜まるとそこから悪臭がする

症状

・毛穴み赤みや腫れが見られ、痛みを伴う ・症状が進行すると、感染したアポクリン腺とその周囲に膿が溜まる

原因

化膿性汗腺炎は、アポクリン汗腺がなんらかの理由で塞がれることで発症するとされています。 進行しているケースでは、詰まった毛穴の部分に細菌が入り込むことで、感染とその周囲に膿が溜まってしまうようです。 これは、汗がうまく出せなくなったり、皮膚のバリア機能が低下することで起こると言われています。 その要因として、下着や衣服などの摩擦による刺激・自己処理などが考えられるようです。

治療方法

状態にもよりますが、抗菌薬による内服薬治療や、塗り薬をして使う外用薬治療を行います。 膿ができている場合には、切開をして膿を出す処置が必要になるでしょう。 さらに慢性化している場合には、化膿性汗腺炎が起きている部分を切除することもあります。 慢性化すると治りにくいため、違和感を感じた時点で治療をすると同時に、締め付ける下着や衣服を着用しない・無理な自己処理を行わない・清潔を保つことがポイントです。

性器ヘルペス

ベッドで寝転んで落ち込んでいる女性性器ヘルペスは、性行為によって起きる感染症の一つで、発症すると再発を繰り返す病気です。 症状が出ていない時でも、感染力を有しているという特徴があるため注意しなければなりません。

特徴

・赤いブツブツとしたできものができる ・性器ヘルペスに感染しても、約60%の人は自覚症状がなく、気づかない ・女性は膣の入り口や外陰にできることが多い ・男性は亀頭、包皮、陰茎体部にできる傾向にある ・男女ともに、太もも、肛門の周囲、臀部に見られる ・オーラルセックスによって、口唇にできることもある ・初感染ほど、症状が強くなる ・抵抗力が落ちているときに発症しやすい

症状

・ヒリヒリ感 ・むずむずしたかゆみ ・排尿時の痛み(女性) ・赤いブツブツが水ぶくれになり、破れると潰瘍を形成する ・38℃以上の発熱 ・倦怠感 ・リンパの腫れ

原因

性器ヘルペスのほとんどは、性行為が感染経路であると言われています。 感染後、2〜10日ほど潜伏し、発症します。 ただし、初感染の場合、約60%は自覚症状がなく、再発をしてはじめて性器ヘルペスであるとわかる方も多いそうです。 一度感染すると、ウイルスが体内の中に潜み、抵抗力が落ちた時などに再発を繰り返してしまうという病気です。 そのほかの感染経路として、母体が性器ヘルペスになり、お腹の中にいる時または生まれてくるときに感染してしまうこともあるようです。

治療方法

性器ヘルペスの根治治療は見つかっておらず、発症した際にその症状を落ち着かせるための治療と再発予防するため治療になってきます。 初感染の場合は、基本的に内服薬での治療を行い、1〜2週間ほどで治癒していきます。 ただし、重度の場合には点滴で抗ウイルス薬の投与が必要になり、入院しなければならないようです。 再発の場合は、内服薬や塗り薬を用いて治療するのが一般的なようです。初感染より症状が軽いことが多く、1週間以内で落ち着くでしょう。 再発時の薬の服用は早ければ早いほど高い効果が期待でき、治療が遅れれば効果が得にくくなってしまうことを理解しておく必要があります。 また、再発抑制治療というものもあり、これは毎日薬を続けることで再発を予防できる可能性が高まるとされています。

尖圭せんけいコンジローマ

座って落ち込んでいる女性乳頭、にわとりのようなトサカカリフラワーといった形に例えられることの多いできものです。

特徴

・乳頭状、にわとりのトサカ、カリフラワーような形のイボのようなもの ・痛みやかゆみがない ・潜伏期間が長く、感染してから発症するまでに時間がある ・男性の場合、亀頭の先端、冠状溝周辺、包皮内外板、陰のう、会陰、尿道口、肛門周辺、肛門内が後発部位 ・女性の場合、大小陰唇、膣前庭、会陰、尿道口、肛門周辺、肛門内、膣、子宮頸部が後発部位 ・色や大きさは様々である

症状

・痛み、かゆみなし ・イボが密集している ・ザラザラとしていた固い

原因

ヒトパピローマウイルス(HPV)によって起こる性感染症の一つで、性交渉や接触などで感染が広がっていくようです。 母体が感染していると、出産時に子どもにも感染する可能性があるでしょう。

治療方法

一度発症すると、再発しやすいため根気強く治療を行なっていくことが大切になってきます。 尖圭コンジローマの治療は、有効であると言われている塗り薬による治療や、レーザーや液体窒素、電気メスを使用した外科的治療で行われます。 日本では2007年以前までは外科的な治療が一般的でしたが、海外で有効性が認められている塗り薬が国内で使用可能になったため、今現在では塗り薬による治療が基本になってきています。 この塗り薬は、ウイルスの増殖を抑制すると同時に、感染した部分のイボを消失させる効果が期待できます。 ただし、塗り薬は16週間の使用が原則とされているので、塗り薬であまり効果が見られなかった場合には、 外科的な治療を行わなければならないでしょう。

粉瘤(アテローム)

水着姿でお腹に手を添えている女性デリケートゾーンだけでなく、顔・首といった身体中にできるできもので、性行為の有無に関係なくできてしまうものです。

特徴

・デリケートゾーンだけでなく、顔や首などをはじめとする身体全身にできるできもの ・皮下に大きさ1cm前後の比較的柔らかくて丸いできものが発生する ・放っておいても、そのままの状態が続くか、小さくなる ・膨らんだできものの中心に黒い点が見られる

症状

・触れると痛みを伴う ・大きくなると発熱を引きおこす ・おできの内容物が出ると、悪臭を放つ

原因

粉瘤(アテローム)は、打撲・切り傷・ニキビ跡・ピアス跡・手術跡などから袋ができ、そこに剥がれ落ちるはずの老廃物が入り込み、出口を塞ぐことでできるものと言われています。 そこに、細菌が入り込むことで、炎症を引き起こし、膿が溜まるようです。

治療方法

治療には、抗生物質の服用、潰したりしこり内の膿を取り除いたりする方法、外科的に袋そのものを取り出すという方法があります。 ただし、抗生物質の服用やしこり内の膿を取り除く方法など単体での治療では根治は難しく、外科的に袋そのものを取り除く必要があります。

バルトリン腺嚢胞・バルトリン腺膿瘍

ベッドで落ち込んでいる女性バルトリン腺とは、性行為の潤滑油を分泌する器官で、この部分に菌が繁殖することで起こるものです。l

特徴

・膣の入り口(時計でいう5時と7時にあたる部分)にしこりのようなできものが見られる ・バルトリン腺嚢胞の段階では痛みはないが、進行すると、歩行などに支障をきたす ・排便や排尿からの細菌に感染しやすい ・排泄管開口部、大陰唇の後ろの部分、排泄管にできる場合が多い

症状

・バルトリン嚢胞の段階では、痛みがないことが多い ・バルトリン腺炎、バルトリン腺膿瘍になると赤み、腫れなどの症状が悪化する

原因

バルトリン腺嚢胞をはじめ、バルトリン腺膿瘍は、ブドウ球菌・連鎖球菌・大腸菌・嫌気性菌・淋菌などの菌に感染することによって起こると言われています。 感染経路としては、排尿時・排便時・性交渉などとの関連が強いようです。

治療方法

症状が軽度の場合は、抗生物質などを使用して治療を行なっていきます。 重度化している場合や大きさが大きい場合には、切開をして膿を取り除く必要が出てきます。 状態によっては、嚢胞そのものを摘出する外科的な処置をしなければならないこともあるため、違和感に気づいた時点で早期治療を行いましょう。

デリケートゾーンのできものは自己判断で市販薬を使用しない

何かを拒否している女性 デリケートゾーンにできものができても、見られるのが恥ずかしいなどという理由から、医療機関での診察を受けずに自己判断で市販薬を使用している方が多くいます。 しかし、市販薬は医療機関で処方される薬よりも配合されている成分が少ないためにあまり効果が感じられなかったり、症状が悪化してしまったりすることがあります。 さらに放置しておくと危険なできものも存在します。 そのため、デリケートゾーンのできものは自己判断で市販薬を使用せず、医療機関で適切な処置を受けなければなりません。

デリケートゾーンのできものの予防法

洗い方を見直す

シャワーデリケートゾーンのできものを予防するためには、まずは洗い方を見直しましょう。 ただし、外陰部をはじめとするデリケートゾーンは外からの刺激に弱い部分でもあります。 特に、膣内まで洗ってしまうと、感染症や菌の繁殖を守っている大切な菌まで流すことになるため、弱酸性のボディソープやデリケートゾーン専用の洗剤をよく泡だてて、指先で優しく洗い、シャワーを流す程度で済ませます。 さらに、アンダーヘアが雑菌を繁殖する原因にもなるので、アンダーヘアをしっかりと洗うことを意識した方が良さそうです。

自己処理の仕方を見直す

カミソリとクリーム近年ではアンダーヘアも処理する人が多くなっています。 実は、この処理によってデリケートゾーンにできものができる原因を作っているという可能性があります。 自己処理をする場合には、 ・清潔なカミソリを使う ・シェービングクリームなどで肌を保護する ・毛の流れに沿って剃毛を行う ・同じ部分に何度もカミソリを当てない ・自己処理後にしっかりと保湿を行う ということに注意しましょう。 ただし、アンダーヘアは見えにくい部分でもあるため、自己処理が不安な方、自己処理後にデリケートにできものができることが多いという方は、美容皮膚科やエステサロンで行われている脱毛施術を考えた方が良さそうです。

触れるものの素材を変える

あまり気にしないことが多いかもしれませんが、デリケートゾーンにできものができないようにするためには、触れるものの素材を変えることも一つのポイントです。 特に、通気性の良い下着や締め付け感の少ない衣服にすると良いでしょう。 女性の場合は、月経がありますが、使用するナプキンやシートといったものは、刺激になる可能性のある香り付きは選ばす、コットン100%の素材が良いものを選ぶと良さそうです。

清潔に保つ

ベッドで電話をしている女性いくら洗い方を見直したり、自己処理の仕方を変えたり、触れるものの素材を変えたりしても、デリケートゾーンが清潔に保たれていなければ意味がありません。 清潔に保つためには、ナプキンやおりものシートをこまめに変える、汗のかいた下着を取りかえるなど、普段の生活の中で清潔に保てるように意識が必要です。

規則正しい生活をする

伸びをしている女性デリケートゾーンのできものの中には、免疫力の低下によって発症したり、症状を悪化させてしまったりするものがあります。 そのため、早寝早起きをする・同じ時間に起床し就寝するといった、生活リズムを整えるということ大切にしましょう。

デリケートゾーンのできものに気がついたら早期に診察を受けよう

クリニックで診察を受けている女性と医師 デリケートゾーンにできものができて悩んでいるのにも関わらず、部分的に見てもらうのが恥ずかしいなどという理由から、診察を受けずに放置している方も少なくありません。 しかし、そのままにしておくと、症状が悪化したり、重大な病気を引き起こしてしまったりする可能性もあります。 そのため、デリケートゾーンにできものがあると気がついたら、恥ずかしがらずに早期に診察を受けるようにしてくださいね。

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