2018-01-19

「肝斑」に効果的な治療法とは｜原因と悪化させないための予防法も！

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肝斑の原因と治療法について

シミの悩みは、多くの女性に共通のものと言っていいかもしれません。UV対策をし、ビタミン剤を飲むなどの対策は今や常識ですが、近頃ではシミにも種類があるということが知られるようになり、話題になっています。それが肝斑です。ここでは、肝斑と呼ばれるシミの原因と治療法について説明します。

肝斑とは

肝斑とは、細かくて薄い点状のシミが頬骨にかけて広がる状態を言います。左右の頬骨に左右対称にできることが特徴で、目の下にはできず白く残るため、目の周りをくりぬいたように見えることもあります。頬骨の周囲以外には、額や口元などにできることがありますが、頬骨の症状がないと、ちょっとわかりにくいかもしれません。

肝斑の原因

ホルモンバランスの悪化

肝斑が普通のシミと区別されたのは、妊婦にできやすいこと、ピルの服用が関係していることなどが分かってきたからです。 30代、40代と比較的に若い年代で症状が出始め、50代後半の閉経するような年代になると改善されることから、外部からの刺激というよりは身体内部、特にホルモン分泌にかかわるのではないかと考えられるようになったのです。女性ホルモンのバランスの変化や悪化が、原因となっているかもしれません。

紫外線

肝斑の症状に特有の原因があるとしても、シミである以上は症状を悪化させる要因として紫外線の存在は無視できません。大手化粧品メーカーなどで実施される潜在的なシミを写す機械などを使用して肌を見てみると、現在目に見えているシミはほんの一部で多くのシミ予備軍を確認することができます。これらのシミ予備軍が紫外線の刺激によって目に見えるように悪化することに繋がるので、紫外線を防ぐことはやはり大切です。

ストレス

肝斑の症状にホルモンや紫外線以外にも、ストレスを感じることで症状が悪化するということもあります。シミの悩みで皮膚科を訪れる患者さんのほとんどの女性が症状に対するストレスを感じており、それによって症状がより悪化するという悪循環になってしまっているというケースがあります。お肌の問題だけでなく、あらゆるストレスが体調に影響することが知られていますから、症状にもストレスは良くないと言えるでしょう。

肝斑に有効な治療法は「内服薬」

ここまで、肝斑の特徴や原因などを明らかにしてきました。肝斑の原因は、身体の外部からのものというよりは、身体の内部からの影響だということが分かっています。なので肝斑の治療には内服薬によって内部から治療することが有効だと言われています。もちろん、シミ自体の特性として、紫外線の影響が大きいということもお伝えしたとおりですので、内服薬を含めた総合的な治療が有効であるといえるでしょう。

肝斑に効く成分：トラネキサム酸

トラネキサム酸は、炎症を起こす体内酵素を抑制、つまり抑える作用のある人工的なアミノ酸の一種です。口内炎の薬や、歯磨きなどにも含まれ、一般的によく使われてきた実績ある素材なので、人体に悪影響を及ぼすものではありません。また、治療に用いられる過程において、ホルモンに直接働きかけるような作用があるわけではなく、メラニンの発生を抑える働きをするものなので、ホルモンバランスに影響を与えるようなこともなく肝斑治療に有効だと言われています。

肝斑に効く成分：ビタミンC

ビタミンＣの効能は、多くの美容情報や健康情報でとりあげられ、シミ対策のための成分として有名です。肝斑の治療のための内服薬としても、ビタミンＣはトラネキサム酸と合わせて処方されます。このビタミンＣの良いところは、シミを作ってしまうメラニンの生産からメラニンができてしまった時までのすべての段階で抑制する作用があることです。

その他の肝斑の治療法

外用薬

ハイドロキノンが、治療薬として用いられることがあります。皮膚科で処方してもらう薬で、多くはニキビ治療に使われている薬ですが、皮膚のターンオーバーを促し、ニキビの場合であれば皮膚内部のコメドと呼ばれる皮脂と角化物を追い出す役割をします。同じように、生産されてしまったメラニン色素部分をターンオーバーを早めることで取り去ることを目的としています。ただし、使い続けると8週以降に効果が薄れるといわれているので、医師と相談の上、効果的に使うことが必要です。

レーザートレーニング

レーザートーニングは、治療としては比較的新しいものと言えます。通常のシミと肝斑を区別すること自体が難しい上に、同じ部位に両方存在していることも多いので、使うことができるレーザーがありませんでした。ただし最近では、Qスイッチルビーレーザーやスペクトラ、ヘリオスなどによって深いところまでレーザーが届くようになっていて、レーザーで肝斑を治療して顔全体を美白することもできます。ただ、1回の照射で効果が明らかになるわけではなく、数回通うことが必要ですので料金的にも高価になりがちです。また、施術中全く無痛というわけではありません。

肝斑を作らないための対策

紫外線対策をする

対策として、紫外線対策をしますが、その中でも効果的な対策はなんでしょうか。まず、手袋や日傘、大きな日よけのついた帽子など、出来るだけ露出しないことは簡単にできる良い方法です。さらに日焼け止めクリームですが、日差しは365日降り注いでいるため、紫外線の強くなる5月以降以外にも、常に塗るように心がけることが必要です。

生活習慣を改善する

また、肝斑を作らないための対策として生活習慣を改善することも大切です。メイクをするとき、洗顔の方法など、肌に刺激をあたえるようなことをしていないでしょうか。なるべく肌をこすらないよう、ファンデーションの塗り方にも注意し、泡洗顔で直接肌に触れないように洗い流すなど、毎日の習慣を少し変えるだけで、思いのほか効果があるようです。