美容医療分野における再生医療の危険性

自身の身体の細胞を治療に使う「再生医療」。山中教授(京都大学)のips細胞研究で注目を浴び、認知度が高まってきています。先日、NHKさん「首都圏ニュース」において取材を受けた際にお伝えした「美容医療分野における再生医療の危険性」について、お伝えしきれなかった部分も含めてお話します。

美容医療分野における再生医療とは


美容医療分野での再生医療は、主にアンチエイジング治療で広まってきています。自分の身体から採取した脂肪や血液を加工して「幹細胞」「血小板」などを取り出し、身体に注入する方法です。代表的なものに、「FGF治療」「PRP治療」などが挙げられます。

その他、バストアップ(セリューション豊胸コンデンスリッチ豊胸など)などでも再生医療を応用した技術がつかわれています。


再生医療の危険性


再生医療には「自分の細胞を使うので安全」「拒絶反応のない夢の治療」といったイメージを持っていらっしゃる方が多いようですが、実際にはまだほとんどが研究段階のもの。ですが、自由診療である美容医療分野では、さまざまな治療法がすでに行われているのです。

美容医療相談室には、被害を受けた方からの相談が寄せられており、その数はだんだん増えてきています。具体的には、「治療後に異常な腫れが起きた」「注入部に多数のしこりができた」など。治療前に説明の無かった症状に悩まされる方も少なくありません。

一方で、高い効果に満足する方もいらっしゃいます。その点からは、決して「受けてはいけない治療」だということはないと言えるでしょう。

大切なことは、リスクを十分に知った上で治療を検討すること。新しい治療、新しい技術は、まだ十分な症例数がありません。治療から10年後、20年後にどうなる、ということは分からない、予想しかできないのです。

現在、厚生労働省でも規制を検討しているとのことですが、それでも、最終的に責任をとれるのは自分だけ。リスクの無い「夢のような治療」は存在しません。どんな治療にもリスクがあります。そのことを忘れずに、治療を検討するようにしてくださいね。